忙しい時は、一斉。

この仕事は、客観的には非常に暇に見える、と前回書きましたが。

確かに、暇な時間もあります。ただ、“忙しい時は一斉”という側面もあり、その波に翻弄される経験をしてみると、これほど面白いことはありません。

“潮の満ち引きと出産には、関係がある”、という説がありますが、人の活動にも、何か大きな力が働いているとしか、思えないものがあります。

フロントが忙しくなると、どういう状態になるのか、ですが。

ご入居者からのインターフォンが鳴ったと思ったら、裏口から配達業者さんのインターフォンが鳴る。ほぼ同時に、フロント奥の管理室の裏口を、誰かが叩く音がして、電話も鳴り始める・・。フロントでは来客が呼出しベルを押し、その後ろでタクシーの運転手さんが、到着連絡をしようと待っている・・なんていう状況です。

同僚がいる時間は、二人でフロントを出たり入ったり、電話を取ったり、カードキーをお渡ししたり、入り乱れて対応となります。一人の時は、“現在席を外しています”という札を出し、走り回ることも度々です。

どうして、こんなに一度に来ないといけないのか!?と思うほど、活動がとにかく一斉なのです。

夕飯時は一人なので、奥で食事をし、呼ばれたら対応をするのですが、食事をしようと思うと、必ずと言っていいほど“ピンポーン!”と鳴る、というのも、同僚の間で一致している、“あるあるネタ”です。

私が勤める物件では、コンピュータでドアの開錠などを全て管理しているため、フロントで開けてあげないと、業者さんは配達もままなりませんし、ゲストの方も、お部屋を訪ねることができません。ガラスや床の清掃業者さんが作業をされる時には、「あそこの扉を閉めた状態にして」「終わったから開けて」「今度はここの扉を閉めて・・」と、その度に対応しなければならないので、他の業務と重なって、てんてこまいになることがよくあるのです。

あまりに一時に来るので、ちょっと待って!!キィーツ!!と、般若のような顔で業者さんに対応してしまうことが時々あり、大人げないと、反省しては凹む私です笑。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?