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インドいろいろなひとたち

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記事一覧

インドのひとたちとわたくし。(168)ーやかまし好きの女神さまと掃除をしない職人た…

 今インドは『ナヴラトリ』という祭りの最中。善の女神ドゥルガーを讃える10日間にわたる大き…

Mina
2年前
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インドのひとたちとわたくし。(167)ーよい大家とわるい大家

 8月末に近所に引っ越した。引っ越し先は、築1年でまだ誰も住んでいないアパートメントだ。最…

Mina
2年前
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インドのひとたちとわたくし。(166)ー袖振り合うも多生の縁

 季節はモンスーンに入り、日中の気温は40℃超えから30℃台前半まで下がった。が、逆に湿度が…

Mina
2年前
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インドのひとたちとわたくし。(164)ーいつも何かと『戦って』いる

 生き死にに関わるほどでないが、面倒ごとは、それはそれはしょっちゅう起こるのだった。  …

Mina
2年前
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インドのひとたちとわたくし。(163)ーヒトはどこから悪党になるのか

 デリー公社が街道沿いの長屋スラムをブルドーザーで強引に排除した数日後、同じ道を通りかか…

Mina
2年前
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インドのひとたちとわたくし。(160)ー『窓ガラスのない乗り物』から見えるもの

 日中の気温が40℃台になり、「窓ガラスなしの乗り物」はそろそろきつくなるのではあるが、ち…

Mina
2年前
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インドのひとたちとわたくし。(159)ークリニックよもやま話

 東京に住んでいたとき、足の肉離れでしばらく近所の整体に通っていた。平日から近所の高齢者が集ってきていていつも賑やかである。若くて愛想のよい男女の整体師を揃えているのも理由があって、みんな聞き上手なのである。院長よくわかっているなと思った。  インドのクリニックでも、やっぱり顔なじみになるひとがいたりする。  いつものように横になって指圧をしてもらっているときに、頼んでいた宅配のひとから携帯に電話が入った。横になったまま電話に出ると、午後のスロットを頼んだのにもう到着してい

インドのひとたちとわたくし。(157)ー五十肩でも夜は空ける

 「フローズン・ショルダーですね」 ああ、やっぱり。  整形外科医のアミット・アガルワル…

Mina
2年前
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インドのひとたちとわたくし。(155)ーメイド殺人事件

 午前中、何気に外を見たら、家の前の通りに警察車両が続々と集まっていて、たいそう驚いた。…

Mina
3年前
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インドのひとたちとわたくし。(152)ーアフガニスタンから来た青年

 陰性証明の必要があって今年3回目のPCR検査を受けることになった。そのためだけにわざわざ大…

Mina
3年前
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インドのひとたちとわたくし。(151)ーアマンと日本語

 アマンは34歳。独身で、このアパートメント・オーナーの両親と一緒に上の階に住んでいる。以…

Mina
3年前
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インドのひとたちとわたくし。(149)ーお預けワクチン

 シャバドから連絡があり、車で近くまで来ているので立ち寄りたいとのこと。私らのサインが必…

Mina
3年前
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インドのひとたちとわたくし(148)ー疑惑のマンゴーは美味だった

 めちゃくちゃ久しぶりにソニアから電話があった。もう1年以上は連絡をとっていなかったと思…

Mina
3年前
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インドのひとたちとわたくし。(145)ーインドはパンデミック第二波

 パンジャブ一家の行動様式はなかなかにナゾが多い。   今、デリーは夜10時から朝5時まで外出禁止令が出ているにも関わらず、10時をだいぶんまわった時刻に家の主が子どもらを引き連れて、飼い犬を散歩させているのを目撃した。規則を守らないというのは、もはやあの一家の習性みたいなものだし、違反して罰金を取られるのは本人たちだからね。どうぞご自由に。  しかし、それ以上に驚愕したのは、父親含め全員が黒マスクをきっちり装着していたことだ。おお、初めて見た。昼間の公園で、頑ななまでにマ