回想

君と
もっと近づきたい
はしゃいではしゃいではしゃぎ倒して
帰り道一人
お腹がグズグズする
楽しかったことは
恥ずかしかったことに塗り替えられる

君が一歩引いた気がするから
私も一歩引いてみる
君が怪訝な顔をしている
ような気がする
そんな顔をさせた自分が嫌で
小走りで後ずさる
君の顔は見れない
頭の中でモヤモヤがぐるぐる
もう君の顔は見れない

ああ一人は楽だ
君の顔がどうなっているか気にしなくて済む
どうなってても構わない
構う権利などない
私は手放したんだから
君とのちょうどよい距離を
そんなもの見つけられなかったけど
探ることすらしなかったけど

君の視界から自分が消えたことに
少しほっとしている
君をがっかりさせることはなくなったんだから

君の本当の気持ちはわからない
私のちょうどよい距離には
誰一人立っていない
誰一人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?