5弦ベースって実際どうなの??
こんばんは!お久しぶりです!大塚店スタッフの早川です!
今日は、最近の音楽シーンでは当たり前になってきた「5弦ベース」について色々お話していこうと思います!今回触れるのは5弦の中でもLowB、低い弦が足されたものについてです!
5弦ベースの歴史
まずは5弦ベースの歴史について軽く触れてみます!
そもそも「5弦ベース」自体の歴史は意外と古く、クラシックの演奏などに使われるコントラバスに5弦仕様のものが存在しているんです。割と最近登場した楽器かと思いきや、実はかなり昔から存在していたんですね。
エレキベースでの5弦はというと、1970年代後半にアメリカのスタジオミュージシャンであるアンソニー・ジャクソンやジミー・ジョンソンからのオーダーでエレキベースでの5弦が開発され、後に一般販売されているモデルにも5弦が登場し、ポップス、フュージョン界隈などで使用され徐々に一般的になっていきました。日本だけで見れば、ここ10年くらいでグッと使用するミュージシャン、アーティストが増えたように感じます。
5弦ベースのメリット、デメリット
さて、そんな5弦ベースですが、実際に使ってみて僕が感じたメリット、デメリットをお話していきます。まずはメリットから!
使える弦が増えるのでアレンジの幅が広がる
やはりこれが1番大きいです!例えば、今まで3,4弦で鳴らしていたDの音を、5弦を使ってオクターブ下で弾く事により、いい意味で後ろに引っ込んだ、そして図太いサウンドで鳴らすことが出来ます。ポップスではオクターブ下を弾く事により歌を際立たせることが出来ますし、ロックを演奏する時にもかなりパンチのある低音を出すことが出来ます。
ダウンチューニングの曲もそのままの弾き心地で演奏できる
セットリストの中に半音下げの曲があった時、4弦の場合は1度チューニングを落としますよね?そうすると弦のテンション(張力)が下がり、弾き心地、サウンドがだいぶ変わってしまいます。5弦の場合はそのままの弾き心地で演奏出来るし、チューニングの手間もないためスムーズに次の曲へ移行出来ます!
運指がやり易くなる
これには個人差もありますが、弦間が狭くなる事によりオクターブのフレーズなどがやり易くなる、LowB弦を使うことでフレット間の移動がなくなり運指が楽になる、といった嬉しい要素もあります!
さて、そんな便利な5弦ベースですが、デメリットもいくつか存在します...
4弦と比べて重くなりがち
4弦と比べてネックが太くなり、ペグも1つ増えるので相対的に本体の重量が増します。また、ペグが増える事によりヘッド側の重量が増し、ヘッド落ちを起こしてしまう個体も。
弦のミュートが難しくなる
弦が増え、弦間も狭くなるので、注意して弾かないと鳴って欲しくない弦が鳴ってしまうことも。ナット部分にミュート用のバンドを巻くことで対処可能ですが、そうするとサステインが少し減ってしまいます。
4弦と比べて割高
パーツやネック木部の面積も増えるので、4弦と比べるとどうしても少しお高くなってしまいます...!差額はFenderのジャズベースで1万円くらいですね。
あとこれは僕の個人的な意見なのですが、4弦と比べて5弦はある程度高価なものを買わないと上手く鳴ってくれない個体が多い気がします。せっかく買ったは良いものの、肝心の5弦自体の音がぼやけてしまい音が抜けてこない...なんて経験もありました。まあこれは僕の演奏と音作りの技術不足も要因ではありますが!もちろん安くてしっかり鳴る個体もありますよ!ただ、ある程度高価でしっかりしたものを使った方が音作りのゴールは近いかなと!
以上です!僕個人としては、アレンジやバンドサウンドに必要なのであれば使うべきだし、逆に必要ないのであればわざわざ買う必要はないかな、と思います!ただ、弾けて損ってことはないので、これまで5弦を触ったことのない人たちも興味があれば1度手にとってみてはいかがでしょうか?
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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