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ペンタNote

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思いつくままに
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#一度は行きたいあの場所

今日の壁は明日への扉

ガムシャラに頑張ってみて 何故かうまくいかない 何年も前から 壁にぶち当たり どうしようもなくなる 体当たりしてみても 登ってみても 壁があるからその先には行けない やめたら楽になるよ どうして続けるの 心の中の声が聞こえる でも、あきらめることが嫌なんだ 何年も前からやってきて ここでお終いの文字はない 試行錯誤の連続だけど 今回も頑張ってみる ひたすらノックを続ける 向こうの自分に届くように このむこうへ行きたい 壁を扉に変えて まだ見ぬ世界へ 明日の僕は笑

島唄

生まれ育ったこの島を出てゆく カバンには思い出を沢山詰めて いつも走ったあの道も遠く彼方に もう帰らないと思うから写真を撮った 島で育った私には都会の暮らしが想像できなくて 教科書には書いていない景色を眺めながら 見知らぬ街に旅立って行く フェリーの航跡の白波に 子供のころに感じた思い出を繋いでみた カモメの鳴き声とザンザンと打ち付ける波の音 乾いた唇から唄が流れる いつも唄った この瞬間を忘れまいと口ずさむ 島唄が体の奥から流れてくる 島で生まれ島で育ち旅立つ 懐かしい

並木道

初夏の並木道で待ち合わせるのが週末のひととき 時間に遅れそうになるといつも君は遠くを眺めていた 蝉の声もしない涼しい風が吹く木陰で 麦わら帽子が似合っていた 毎日通る道だけど待ち合わせはいつもこの場所 石畳が波打つ道で君は静かに待っていた お気に入りの小説と水筒をリュックに入れて 坂道を下って行こう 並木道の途中には藤棚があって空に沢山の花が咲いている 蒼い空に白い花弁が似合う 藤の香りが君の香りのように僕の胸に届く 初夏の想い出空高く届け

空の蒼さに

海に続く空を仰いでみる 潮騒の音に風の音がシンクロしながら雲が流れてゆく 太陽が高く澄んだ青空 こんな時間も良いなってスマホに残すことも忘れてしまう 空の蒼さに心を満たされることを幸せに想う

上を向いて歩こう

何も出来なくても 何も変わらない毎日だけど 心が折れそうになっても 空の曇は流れていく 深呼吸をしよう 虹が現れるまで 好きになろう 今の自分を 好きになろう 隣の大切な人を きっと素敵な空が待っている どんなことがあっても 明日は来る 上を向いて歩こう

潮風に誘われて

毎日の雑踏を忘れたくて自転車に乗ろう 海岸線をゆっくりペダルをこいで スマホからサザンの曲が流れる お気に入りのやつ 日差しが暑いけど気にしない ひたすら潮風に押されて前へ進む 岬を目指して自転車をこごう 海沿いの岩場にカモメが鳴いている 波の音がモヤモヤした気持ちを打ち消してくれる 息が上がるけどペダルをこぐ 初夏の冒険 帽子にサングラスが似合う季節 旅をしょう

祭りの日

夏祭りが近くなると 浴衣姿の君の姿を探してしまう 制服の姿とは違う大人びた髪が似合う りんご飴のように紅色で甘い香りがした 白い肌と後毛が風に揺れて金魚すくいの灯りに照らされて心を奪われた 思い出の夏祭り スマホのアルバムの一枚だけど 君との思い出は消せない また会えるよねって言った君の言葉が蘇る 大人になれない僕がいた

故郷の風景

あんなに田舎が嫌で都会へと出た私 都会の多忙さと煩わしさに疲れて故郷に帰った 小さな頃から眺めていた港町の風景 いつも変わらない風景に変った自分を映してしまう 都会での生活で息苦しくなると そんな夜は田舎の景色が夢に出てくる 空高くトンビが舞う青い空に飛行機雲が伸びて行く 港の近くの桜並木がいつもの待ち合わせ場所だった 友達と沢山の思い出が詰まった景色 母はいつ帰るの?って言うけど このまま居ようかな・・・って呟く 心が欲しがっているものは都会にはなかったことに 少し寂し

ヒマワリと麦わら帽子

今日も行き先で悩む 目的地まで遅いか・速いか 途中で彼女に出会うのかもしれない 暑い蝉しぐれの中で額の汗が乾かない 唇はカラカラになり息が荒い 遠くから麦わら帽子が見える この道で大丈夫だろうか 何だか約束をしたように心が時めく 何気ない日常の瞬間が手の中リプレイされる 選んだ先にはヒマワリ畑があった その中で麦わら帽子が動いていた 風がそよいでカサカサと花が揺れるたびに音がする 麦わら帽子姿のきみの足音が近ずく 学校の校庭でいつも話しているきみとは違う香りがする もう一

君といた夏

去年の夏は君とお祭りに出かけた 浴衣姿の君は何処か幼く何処か大人で 可愛い笑顔で僕の心を虜にした ラムネのように澄んだ瞳が好きで時間よ止まれと願った 季節が過ぎて春になってもあの頃の記憶がリフレインする 新しい恋をする心がメモリー不足になってしまう 蝉時雨の一日の記憶に埋まる 稲荷さまの祭りはいつものように賑やかで 苺のかき氷を見ると あの頃の君の笑顔を思い出す 懐かしい時間を取り戻したくて ラムネの瓶を振ってみた カラカラと記憶のガラス玉が揺れた向こうに 大人の君がいた

踏切

いつもの踏切で線路の向こうを眺めながら渡る 線路の向こうはカーブしていて、木々も家も線路に沿って並んでいる 友達との待ち合わせも、通学もこの踏切を渡った 踏切の警報が鳴る前に線路が鳴く 足元に小さな振動が伝わる 遠くの踏切の警報機の音が少しずつ伝わってくる 電車が来る 今では通勤電車に揺られながら、この踏切を通過する 初夏の日差しを受けながら電車は走る ガタゴト・ガタゴト電車は走る 行き先は決まった駅 沢山の踏切を通過しながら 沢山の人の顔が見える 同じ時間に同じ場所で 今

月夜に

満月の夜に海に出かけた 少し冷たい波にまかせて歩く 水平線と空が一つになった夜の海 昼間の自分を忘れたくて 月明りの中で歩く 潮騒の音がリフレインする夜のとばりに きみの姿を追ってみる ガラス玉をちりばめた波間に 好きだと思う気持ちが複雑になり 悩んでいた時間も星になる 月明りは波間を照らす 時間も風も 潮騒に溶けながら リフレインする ポケットのスマホに転送しておこう 波間の記憶

はなびらの思い出

空に舞い上がれ シャボン玉と一緒に 花びらに込めた想いと一緒に 舞い上がる空高く きみが吐いた息でシャボン玉が フワッと舞い上がる シャボン玉を吹くきみの笑顔が 映りこむ 時間よ止まれと思う僕は 青空を見上げる 高く・高く澄んだ空に シャボン玉は舞い上がる 満開の桜並木で シャボン玉は舞う 花びらの記憶のチップを載せて 舞い上がれシャボン玉

桜の季節の出会い

いつも桜の木の下でひなたぼっこをしている 飼い主は誰かなって 話しかけても猫語はわからない そっと手招きをすると寄ってくる 桜の季節の出会い 風がそよぐと花びらが舞い 視線の先にゆっくりとたたずむ姿 春なんだ 素敵な時間を過ごした気がする 今日の出会いで心が躍る 桜の季節だから 明日もまた来てみよう 木陰のベンチでたたずむ君を 花色のパステルで記憶に描こう 今日の出会いを心の窓に