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ワンダーウーマン1984

ワンダーウーマン1984を見た。

願いが叶う石。これを使った文明は滅びる。その危機を救うお話。

これを見て、おや、と思った。

まさに引き寄せの話。むやみやたらと、人々の願望が即座に叶うようになったら、という問題提起の映画のように思えた。

そして、悪役になった父親と息子は、承認欲求に悩み、お互いに良い父親でありたい、父親に愛されたい。そんな苦悩を抱えていたと描かれる。

第一作のワンダーウーマンに比べて、昨今の風潮を込めた作品であり、想定外だったが、何か、示唆の大きいもののように思えた。

人々は、混乱した世界を恐れ、次々と願望をキャンセルし、平凡で安心した日常のかけがえなさを取り戻して行く。

思考は現実化する、引き寄せの法則などの自己啓発を暗喩したもの。

引き寄せの法則は、タイムラグがあるとされており、混乱を防ぐため、という事を聞いた事がある。

そして、願望と引き換えになにかの代償を払う、という設定も興味深かった。

題名からして、1984であるから、バブル期の物語で、バブルへゴー的なお話かと思ったが、少し趣旨が違った。シリーズ二作目だが、少しトーンダウンしたようにも思えた。

モヤモヤさせられる作品である。



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