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断易占例 「あの人は出世するか?」

昨年占い、結果が出たのでUPします。

依頼者は女性で、占って欲しい相手は職場の上司の出世についてです。

上司であるこの男性の方は現在部長で、執行役員になっています。

業務をそつなくこなしている様子とのことですが、部下である彼女からしてみれば個人的感情がらみでいろいろあり、出世に相応しくない思いも相まって気になるところのようです。

さて、こうした占いはあたかも探りを入れるような、覗き見的なものであるので、何とも覚束ない占いになり、断易では焦点がボケてうまく機能してくれないことがよくあります。

そんな背景もありましたが、同じ職場の直属の上司ですので、そうした設定に見合った形で示してくれるかなと、得卦したワケです。


問占内容 「彼は果たして取締役になることができるか?」

占った日:卯月/辛酉日(子丑空亡) 得卦 「火天大有不変」

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ターゲットになっている人は上司だが、「あの人?」という問いなので、応爻

そこに旺相した官鬼爻が臨むので、「出世、間違いなし」の判断です。


今月になって彼女から連絡を受けました。

「先生の予言通りにー彼は確かに出世いたしました」とのことです。

我々が社会生活を営む上で、社会的役割分担における名称と、一人の人間としての生活者としての事実上の立場と、時々に合わせてそれぞれあり方が異なることが起こります。兄弟であっても内実訴訟相手であれば、「敵」と判断するのと一緒です。

当然のことながら人間とは、社会構造の中に生かされながら自分個人の幸福を追求していく上で、時々のTPOに合わせて対応しなければならず、その状況に的確な立場を全うする必要があり、その関係性についての感情面に断易の鬼神は反応します。

今回のケースの場合、上司ということで用神を定めるとしたら普通「官鬼爻」ですが、これは上司と自分との関係を知りたい時のターゲットの場合であり、今回のように覗き見的な感覚で占うのですから「あの人」という漠然とした問いになり、この場合は「応爻」がそのターゲットになります。

この応爻と出世の神である「官鬼」がどのような関係性になっているのかで出世するかどうかが決まります。

幸い、応爻に旺相した官鬼が臨んでいることから、出世は約束されているもの、と判断していきます。

さて、いつか?ということについてですが、断易でこの応期を掴むというのは、よほどの条件が成立していないと基本的には出にくいものがあります。

したがって応期がどうしても気になる場合、安易にこの卦から判断せず、現実面を優先してしかるべき時を想定し、今回得卦したものの上に立ち、もう一度改めて問い直す行為が必要であり、再占する必要が出てきます。

もちろん、占う時点でその可能性が極めて高く、そうした情報も欲しいと心の中で案じた場合は、うまくその辺りを易神は察してくれて我々に指し示してくれるということもあります。

しかし断易は「一卦多占を禁じ、分占して問う」のが原則です。この考えを踏まえて丁寧に占う必要がありますが、あまりに細分化しすぎるのも占い依存になるので覚悟を決めてしっかりと知りたい内容をきちんと整理して焦点を定めること、「占的を絞る」という作法がとても大切です。





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