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断易占例: 「書類が届かない」

書類のやり取りの占例になります。

とある司法書士に、登記簿作成依頼をしておりました。身内ですので、メールでのやり取りをこまめにし、必要書類や証明書関係資料などの取り寄せなど、全てが順調に進んでおりました。

こちらが送った最終書類が先方に到着したのは金曜日になりました。

その日に到着確認のメール連絡があり、その中で原案となるものの確認書類を早々に送付する旨の内容が書かれています。

しかし、4日経っても届きません。

民営化後郵便局は競争に負けぬよう、トラック便が発達し、レターパックなどほとんど速達と同じくらいのスピードで早く処理され、翌日に配達されてしまうケースもあります。

互いに首都圏内ですので、郵送日数としては遅くとも3日もあれば確実に届いているのが慣例です。

「おや、いつもきっちりなのに、どうなったんだろう?そもそも何の確認書類だったのかな?」

そんな風に不安がよぎり、心配になって「そもそも書類は到着するのかどうか」を占いました。

亥月丁卯日(戌亥空亡) 得卦:「水雷屯」不変卦

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・書類の用神は4爻「申」の「父母爻」で休囚して発動もしていない

・自分を表す「世爻」には「寅」がついており、用神とは冲の関係になっている

〜これでは到着するはずがない、事を知る。

さて、その理由如何?を探るために目を「応爻」に転ずる

すると相手側の事情である「応爻」は、「空亡」になっている。さらに日辰と剋合となっており無気にて実空。つまり、悪気なしだが、どうやら勘違いをしているらしい。つまり、司法書士はすでにすっかり送ったつもりになっていることが伺える。


そこで改めて「先日の確認書類とは具体的にどういう種類の確認書類なのか、まだ郵便物が届いていないので局に問い合わせたいと思う」との主旨のメールを送る。


すると、すぐに「あっごめんなさい!うっかり送ったつもりになっていた!今、事務所にあるのですぐに対応します。」とのこと。

やはり…。そうだったか。ちょうどタイミング悪く、土日の休日を挟んでいたので、これまですぐ対応していたイメージがあって郵送し終わったつもりで勘違いしていたようだ。

やれやれ、易神はどこまでもしっかり示してくれるものです。


さてここで断易を勉強されている方の中で、

「こんなに用神が潰れているのだからどうにもならないはずなのに…?」

なんていう具合に、ちょっとだけ疑問に思う方に対して「一言」。


断易は、現状の如何を厳密と言っていいほど明確に示します。
現実の状況についての冷静なまでの正確さをもって、伝えてくれるのです。
占うにあたり、事の重さをしっかりと踏まえて
現実の置かれた構造に合わせてきちんと設定する必要があります。

今回のこのやりとりのようなテーマ、
書類の用神が完全に休囚無気であるからと言って

書類が「永遠に、決定論的に」手にすることができない、
という判断をすれば根本的に間違ってしまうことになります。

占うにあたりその深刻さや事の重大さというものを考慮し、
現実の常識に合わせて示されている事象を適合させて正しく判断することができなければ実践的に使いこなすことができず、間違った判断になってしまう、ということをしっかりと肝に銘ずる必要があります。

今回の場合は、現在の状況を知りたいという目的に対しての答えですから、
この現状を踏まえてこちらからどういった行動を起こせば良いのか?
そうした判断の基になることを易神は示してくれているのです。

つまり我々が、易神と対話をするコミュニケーション法であるというのが「断易」そのものなのです。



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