見出し画像

9/29水:大きな物事を成し遂げるには知情意を。

仕事をしている最中に、ふと思い出した言葉がある。
それは、「まったき人」という言葉だ。

しばらく考えたが、どういう意味の言葉か思い出せなかった。
ましてやどこで見聞きしたかすら思い出せなかったのであるが、調べ直して分かった。
渋沢栄一が強調した言葉だ。

「完(まった)き人」とは、どういう人のことを指すか。
それは、知情意(知恵・情愛・意思)の3つがバランスを保ち、均等に成長した常識人のことを言うらしい。この知情意は人間の持つ大きな3つの性質である、知性・感性・理性に相当するのだろうと思う。

この3つのバランスは重要だ。私はその中でも、情愛、感性の部分が圧倒的に欠けている人間だという自覚がある。

素晴らしい景色を見ても、感動より先に知識が先行してしまう。
芸術作品を見ても、感動より先に分析してしまう。
遊園地に行ったときさえ、楽しい気持ちよりも先に物理法則が見えてしまう(これはちょっと違うか)。

そういう人間として生きていると、周りの人が感動する中で少しだけ浮いた気分になることがある。これに共感してくれる人にも、人生のうちであまり出会ったことが無い。

前述の3つのバランスを持つことは確かに大事だ。
感性の力は、人々との共感を作る。共感が無ければ、周りの人々と協働して何か大きな物事を成し遂げることはできない。

なぜそんなことをふと思い出したかはわからなかったが、知情意を備える「まったき人」でありたいと思った。

ちょっと応援したいな、と思ってくださったそこのあなた。その気持ちを私に届けてくれませんか。応援メッセージを、コメントかサポートにぜひよろしくお願いします。 これからも、より精神的に豊かで幸福感のある社会の一助になれるように挑戦していきます。