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パトゥムタニ日記 vol.12〜マンゴー、甘いか酸っぱいか〜

マンゴーの季節到来。

我が家の晩生マンゴーは青いまま、のんびり、おっとり木になっていおりますが
今年は雨が多いためか、世間のマンゴーは早くも収穫期を迎えたようです。
ほぼ毎日、何処かからマンゴーが届きます。

タイ正月で田舎に帰っていた人からも、御福わけ。
「母さんにどっさり持たされちゃってさあ」

そういえば、我が家も夫の実家に帰省すると、
帰りはお米とパラー(恐ろしく臭い魚の漬物。田舎では自家製します)
そして段ボールいっぱいのマンゴーを持たされたよなあ。

うっすら黄色くなった頃が一番好き

味も形も様々なマンゴー。
“花のしずく”の名のとおり、華やかな香りのナムドークマーイ。
深い緑色が美しいキアオサヴォイ。
とろける舌触りのオックロム。
もう、どれもこれも美味しい。
美味しい。。。。(うっとり)

ところが、です。
このうるわしい、甘いマンゴーを食べるのは我が家では私1人。

我が家のタイ人達が好んで食べるのは、青くて固くて酸っぱいもの。
頂き物の中でもカチカチの酸っぱい実を選び出し、
時には、まだ樹になっている未熟の青い実をもいで
砂糖、ナンプラー、一味唐辛子を混ぜたタレで食べております。


細切りにした青マンゴーをこの唐辛子ナンプラータダレあえて、
煎ったピーナッツや干しエビを散らせば、マンゴーのヤム(あえもの)
ヤムマンムアン。
暑い日の午後、
「ひー、すっぱい。ひー、辛い。あー、美味しい」
みんなで大騒ぎながら食べるのは、楽しい。

でもさあ、マンゴーって、甘い食べ物よね?
タイにだって、ココナッツミルクで炊いた甘いもち米と食べる
カオニャオマンムアンとかあるじゃない、と聞けば
「あれは、年寄りくさい」と息子達。
「太るもん」と次男嫁。
「べたべたする」孫。
……そうかなぁ。

これがカオニャオマンムアン。確かに太ります。

今朝も近くのお姉さんが
「お宅のマンゴーの枝が塀の外に出ているけど、あの実、獲っても良い?」
「良いけど、あれ、まだ熟してないよ。来週まで待ちなさいよ」と私。
「酸っぱいのがいいの。うちのはもう甘くなっちゃって、
美味しくないのよ」
そういうものかねぇ。。。



タイ商務省によればタイのフレッシュマンゴー輸出額は
2021年が前年比52%増、今年2022年は更に前年同時期の15%増で
世界7位だそうです。

世界各地にタイの甘い甘いマンゴーが出回る中で
当のタイ人達は、こんな激酸っぱくて辛いマンゴーを食べている。
何だか不思議な話です。

みるだけで辛いヤムマンムアン🥵

「みんな違って みんな良い」

そうね。私はやっぱり、マンゴーは甘い方が好きだなぁ。

本日もお読みいただきましてありがとうございました。









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