すずめの戸締り感想

見ました。天気の子を当たり障りない形にやり直した作りのように感じました。いうて僕が新海誠作品を君の名は。からしか見てないにわかなのでよくはわかっていないのですけど。

冷めた目で見てしまうと、閉じ師という並行世界にいるミミズ(というがそれほど現実のミミズに似ているわけではない。)による地震の発生を要石に閉じ込めた精霊の力で防ぐという設定なのであるが、主人公の女子高生「すずめ」は現実に起こった3.11東日本大震災の被害で母親を亡くしているという過去がある。俺みたいに捻くれた性格の主人公であれば閉じ師だか何だか知らないけどアンタ達がしっかりしていないせいで私のお母さんは死んだんだ!というドス黒い怨恨渦巻く映画になりかねない。の割に毒吐くポジションは叔母が担っていたりと、なんだ、まあ主人公が良い子ちゃん過ぎる気もしなくもないというか、過去はどうあれ今はみんなが味方してくれるのでそんなに苦労してないというか、うーん。要はもう少し葛藤や悩みや確執のようなものが欲しかったのかもな。出来事と捉え方のバランスがおかしいと言えばそうかもしれない。
つまるところ未然に防ぐことのできた地震と、起こってしまった地震の線引きができていないままストーリーが進むのはご都合主義が過ぎるような気もします。

頭カラッポの方が夢詰め込めるとはそういうことなのかも。
なんも考えるな。映画は楽しく見よう。

背景はものすごくリアルだったと思います。「実写じゃん」というのはゲームよりアニメに向けて言うことが個人的に増えてきたな。

いや別に君の名は。もなんとなく買ったけど世間の評価に流されて買ってるだけだからね。あの映画が千と千尋に今一歩及ぼなかったけど、煉獄さんが追い抜いたりとまだまだ何があるかわかりまへんな。ただコロナ禍真っただ中で新作映画全体が不作で幅広い年齢層に受ける映画が当時はあれしか無かったという特殊な条件であったのは間違いないと思う。
近い将来に映画をしたとしてもそんなに入るか言われると微妙な気はする。
いややるとしたら個人的には見に行くんですけどね。

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