バイオハザードRE:4感想(再)

この投稿は2023年4月25日にmixi日記として投稿した物の流用です。手抜きです。

3回クリアしたので書きます。
あと携帯から書くのもしんどくなってきました。
かといってPCを立ち上げるのも億劫で。

操作スタイルはデフォルトのものを例に解説します。ネタバレしているような気がするので気になる人は読まないでください。
プレイ環境はPS5北米版(パッケージ版)です。
今回は国内版はZ指定のみということもあってか、ゴア表現規制はそれほど変わらなかったようですね。差はなるべく少ない方が良いかと思います。

(バイオ4の位置付け)
ゲームキューブでバイオ4が出たのは18年も前のことなのですね。当初はバイオハザード任天堂ハード独占供給と銘打っていたのですがPS2でもオンライン重視のアウトブレイクやガンサバイバーなどの外伝が発売されだしたりとその宣言が怪しくなってきた中でバイオ4は発売されましたが、1年後にはグラフィック、音質、敵の最大出現数などが見劣りしながらも追加要素を収録したPS2版が発売され、ユーザーを裏切る形となりました。とはいえ多くの人がプレイ出来るようにする為には仕方ない判断だったのかなとも思います。
その後はWiiリモコンでの直感的な操作に対応したWiiエディションやPC、HDリマスター、果てはアプリ版など移植を繰り返し現在ではバイオ4が遊べないハードは無いんじゃないかという状態になりました。独占供給とは…。
初リリースこそ18年前ですがVR版も記憶に新しく、バイオの中ではいつまでも人気の衰えない作品という印象です。

バイオ4はシリーズで初めてゾンビが登場せず、俯瞰だったプレイヤーの視点が現在で言うTPS風のアングルになり序盤から一撃死攻撃を持つ敵が登場したり初見殺しのQTE(表示時間の短いコマンドを即座に入力しないと主人公が即死する)が随所に仕込まれていたりとそれ以前の作品から親しんでいたプレイヤーからの賛否は分かれましたが、謎解きよりアクション重視になったことで新たなファン層を獲得しその後のシリーズの方向性を決定付けた作品でもあります。
僕も従来の作品からのバイオ好きだったので当初は受け入れられなかったのですがやってみるとハマった思い出があります。


(感想)
肝心のリメイク版ですが、削られたボスやイメージが大きく変わった敵もあり、原作の内容を完全に網羅したわけではないものの探索要素などが増しておりボリュームは十分だと思います。
しかし、水増しされたエリアはゲームが進むごとに少なくなっており原作の悪い点であった村→城→孤島の順につまらなくなっていく所はリメイク版でも払拭出来ておらず残念でした。
キャラクターの設定が一部変更されており、原作と少し違った展開が楽しめました。ただ、城主は原作のヒステリックさが無くなっておりつまんなくなりました。無線をジャックして乱入することもなくなりました。
今回ルイスセラという敵側に所属していながら良心の呵責に苛まれ主人公に協力するキャラの出番が増えて掘り下げられており、元々死亡するキャラではあったのですがその過程がよりドラマチックに変更されていたのは良かったと思います。
アシュリーは原作の幼さや、足を引っ張るウザさが半減しています。ストーリーの進行上でも彼女の手を借りないと進めないところがいくつかあるので、少しは頼れる相棒のようになりました。今回無敵ではないものの体力が無限になったので、回復アイテムを分け与える気遣いが不要となったのは良い変更だと思います。
原作には無かった吹き替えが追加されており、どのキャラも原作のイメージを損なわない声になっていました。どちらかと言うと英語音声の方が違和感ありました。ただラスボスはだいぶイメージが変わっていると思います。

音楽は原作からアレンジされた曲は長くなり壮大になっているので良いと思いました。特にヘリが援護してくれる所の曲が好きです。
DLCで原作の曲で遊ぶこともできますが新しい曲の方が合っているので個人的にはこのままで遊びたいです。

QTEが廃止されることで快適にはなったのですが、原作の象徴が失われた気もします。
バイオ4の皮を被ったREバイオという感じはなんとなくあります。原作ぶりにプレイすると面食らうでしょうけど、最近の作品を遊んでいる人は自然に受け入れられると思います。
岩ゴロと、サラザールロボに追いかける所が無くなったのは寂しいです。
特にサラザールロボは失敗するとムカつくけどネタとしては好きだったので。一応名残みたいなのはありますけど。
今回、方向キーで選択する武器スロットが2重になったことで8種類もの武器を瞬時に切り替えられるようになりました。ただ武器を切り替える速さは5〜6に比べるとやや遅い気がします。4原作のようにアタッシェケースから武器アイテムを装備することが出来たのも良かったです。

また、使用しない武器をセーブポイントで預けられたり複数種類のアイテムをまとめて売れたりするのは、原作の頃から快適になっており好印象です。
謎解きは原作に比べると増えてはいるものの殆どは原作からのアレンジなのでそれほど難しくはないと思います。

悪い点として、やはり今時のゲームにありがちですが暗い所はかなり見にくいです。なんかライフルのスコープで狙うと暗めになる気がします。サーモスコープの方が狙いやすいのでは…。最近のゲームの傾向なので仕方ないのかなーとも思うのですが個人的には嫌な流れですね。
スコープなしでライフルを使うとアイアンサイトで狙うようになるのが新鮮でした。バイオのライフルにスコープは必ずと言っていいほどついてましたので。アイアンサイトは狙いにくいんですけど、スコープ越しで狙うより早く対処できるので、近距離でライフルを使う時に活用できると思います。

バイオ4たらしめる体術はそもそも敵が怯むことが減ったので発動の機会が少なくなったのと、寄生体の出現を防ぐ効果が無くなっており総合的に弱体化しています。とにかく原作4~6のように体術メインで戦うゲーム性では無いです。
5のように中断怯みから派生できる体術を期待したのですが、そこは4のリメイクだからか無かったです。
困った時にはレオンが蹴飛ばしてくれるから~と原作の感覚で挑むと痛い目を見ます。なんていうかガナードが速いので気を抜くとすぐにボコボコにされます。そんなわけで昔ほど体術をガンガン使うメリットは無いです。

新システムでステルスキルとパリィアクションが追加されましたが2つとも使いこなせるとかなり有利になります。パリィは最高難易度であるプロフェッショナル以外では判定が緩く、連打していても出せるカジュアルな調整だったので嬉しかったです。積極的に使っていきたいですね。ステルスキルも意外と真正面から近付かなければ走り込んでも仕掛けられるのでザクザクいけます。
他方で新アクションのしゃがみは狭い所をくぐったり一部攻撃の回避にも使えるものの、よくあるFPS/TPSのように武器の命中精度を上げる効果はないので(しゃがんだ状態で武器を構えると立ちへ移行する仕様の為)ゲーム的に面白い要素では無かったと思います。そもそもガナードの索敵能力がかなりガバガバなのでしゃがんで移動した方が良いと言う状況はあまりないです。どうしてもって時も歩きで代用できる様な。シリーズお馴染みのクイックターンは別アクションを兼ねるボタンに割り当てられており、使いにくくなりました。(個人的にはL3で出す形に落ち着きました)やはりターン専用のボタンがあった方がやりやすいとは思います。
敵を画面に捉えつつ手前に走りたい時もあるので、そういう時に走りボタンと併用する形だとそうじゃねえんだよ!ってなるし、かと言ってしゃがみボタンだとしゃがみが暴発して困るわけで。メインで走るボタンはR1なのでやっぱりL3だよね~となりました。ただこれもこれでターンした後にすぐに移動すると絶対走るマンになるのでハッキリ言ってどれにしてもイマイチです。

他に原作の頃には無かったシステムとして、7からおなじみのクラフト要素が取り入れられています。好みに合わせて弾薬をクラフトできるのは良いのですが、肝心の素材が手に入りにくい印象でした。どちらかというと弾薬の状態で拾うことの方が多いので活用する機会は少なめに思います。前作の8では素材で入手する方が多かったので、今回は中途半端な気がします。回復アイテムも昔の仕様に戻っているため、回復アイテムを作るか弾薬を作るか悩むこともありません。無駄な工程というか作業というかが増えただけのように感じます。弾薬ドロップなしや!クラフトあるのみ!ぐらいにしないとこうなっちゃうのねー。

武器の種類が少し増えたり、原作から使い勝手や性能が変わっている物もありました。
ただ、無限化しないと役に立たないような武器もチラホラありますのでどれを買えば良いのかわからないうちは何かしら買わなければ良かった武器を買って失敗すると思います。
原作にあったマインスロアー(個人的にはお気に入り)が登場せず、ボルトスロアーという火薬付きボウガンのような武器が代わりに登場しました。普段はクロスボウで、火薬つきのボルト(矢)を装填すると強力になる武器なのですが、予め敵が出てくる場所に爆薬を設置する方が効果的なヤラシイ武器で、一発発射するごとに火薬を装着しないといけない面倒くささからワチャワチャしてる時には全くと言って良いほど役に立たない武器になっていたのが残念でした。
良い変更点としてはショットガンの調整が挙げられます。原作の時点で三種類ありましたが、一つだけ極端に強く他の二種類を使うメリットが薄かったのですが今回は4種あるどのショットガンもそれぞれの長所を持っており、どれを選んでも正解な気がします。
反面ハンドガンはどれを使っても何かしら悩みを抱えるようになっており、元々体術を出す為のきっかけとして使われることの多い武器なのに体術が弱体化したので武器として弱くなった気がします。そしてやはりパニッシャーはいらない子。射的場では面白い使われ方をしていますが。
良くも悪くもバイオ4以前のハンドガンって序盤から使える弱い武器だったので、原点回帰のような気もします。
REバイオシリーズのシステムとして、レティクルの収束があるのですが(構えてすぐに撃ったり連射するより少し時間を置いた方が強力になる)鈍い少数のゾンビではなく、素早く大量に湧くガナードがメインの4にはマッチしていない気がしました。レーザーサイトはどの武器にも付けられるようにして欲しかったです。。。

ナイフはRE2に続き強化されており、使い捨ての物を含めると5種類のナイフが登場します。そもそもナイフが無いとパリィもステルスキルも出来ないのでかなりしんどいです。倒れているガナードが復活するのを阻止する為にもやはりナイフが必要になるので、ナイフなしでやる人はどうかしてるレベルです。
バイオは作品やキャラによってナイフを突くか横に薙ぎ払うスタイルがあり(余談ですが8VRでは投げられるみたいですね!?)、どちらか片方ずつしか使えなかったのですが今回L1+R2で突き、R2だけで薙ぎ払いで初めて両方とも使えるようになりこれがとても便利です。今後の作品の標準になっていくと良いのですが。
初期装備のナイフは、RE2で登場したものを引き続き使用していると言う設定。ニクいですね。新しくナイフにも強化の要素が追加されたので、僕はとにかくナイフ最優先で強化しました。序盤のうちはすぐに折れてしまい修理するまで使えなくなる状態になることが多く不便に感じましたので。最後まで強化すると何とは言いませんが恐ろしく強力になるので、強化した甲斐がありました。
原作のデザインを踏襲したナイフも条件を満たせば使えようになります。こちらはRE2のおまけ要素にもあった耐久値の減らないナイフということで、最初はこれの取得を目指して頑張ると良いです。

また、今回は進行を有利にする効果を付与するチャーム(アクセサリーのようなもの)やさまざまなアタッシェケースが用意されていますが、問題はチャームが主に難易度の高い射的ミニゲームで獲得するコイン(トークン)を使用するガチャの排出でしか得られないのと、これが相当ダブることです。一応ミニゲーム以外でもスピネルとの交換でトークンは獲得できるのですが、じゃんじゃんガチャを回せるほどではないです。ダブりが出ない仕様ならまだ許せたのですが…。自分は射的屋を極めるつもりは今のところないです。なんていうかパターンを覚えられまではパッドお断りな難易度。PC版の方がやりやすいかもしれません。
ちなみにチャームのキャラクターは原作4のモデルを流用してると思うので、原作をやっている人はニヤリとできると思います。

難易度は4種類あり、おまけ要素を獲得する為に早い時間でクリアする等のやりこみ要素があります。気に入れば長く遊べると思いますが、ストーリーを追うだけなら15時間くらいでクリアできるのでその後やらなくなるようなら今買うのは勿体無いです。今の所本編を極めるか周回で俺TUEEEEする以外にやることはあまりないゲームだと思います。地味に寂しいのがムービーを再生できる機能も無いことですね。

原作のバイオ4は本編以外にもエイダ編やミニゲームがありましたが、リメイク版は今のところマーセナリーズしかないのでおまけ要素は現段階では少ないと思います。
マーセナリーズは具体的にどうダメとは言いにくいのですがなんかコレジャナイ感ありました。キャラが2名減っているのと(新キャラのルイスはいるのですが、エイダとウェスカーがいないのは痛い)ステージが1つ少なくなっているのですぐ飽きると思います。
とにかく現段階でエイダをプレイヤーは動かせないのが残念です。
原作でもゲームキューブ版の時からマーセナリーズ以外にもエイダザスパイというのがありましたので。
(追記)エイダとウェスカーの操作については2023年9月のアプデで追加されています。

惜しい所もあり完璧なリメイクといえる作品ではないと思いますが、原作も今やると独特の操作性で取っ付きにくいので現代の基準で遊び倒せるバイオ4が出てきたのは素直に嬉しいです。
終盤につれてダレる原作の悪い所はそのままですが、バイオ4が好きだった人は懐かしみつつも新しい要素などで楽しめると思います。

あとはエイダ編が遅れて出てくるのかな。
追加要素の充実に期待したいです。
でもリメイクで時間稼ぎするくらいなら9なりなんなり続編を出してほしいですね。

1のリメイクも20年くらい前なので、今度はRE:1が来るのではと噂されていますが、はてさて。

(まとめ)
おすすめできる人
・バイオ、またはバイオ4が好きな人
・周回プレーや高難易度への挑戦でやりこめる人
・アシュリー(フェイスモデルはエラフレイヤというオランダ人YouTuber)が可愛いと思った人
・何か撃ちたい人、刺したい人

おすすめできない人
・ホラー、グロが苦手
・そもそもバイオ4に良い印象がない
・とりあえずストーリーだけ追いたい人、一度クリアしたらもうやらない人

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