あがる話

今日も起きれました。

今日は全く予定がないということもあり、のんびりお昼手前まで寝ていました。とにかく昨日の帰りが遅くなってしまったのが原因ですね。

さて、昨日は映画を観た後、好きな作家である梨さんのトークショーに行ってきました。
抽選だと思って申し込んだら、チケットが取れてしまい「これは行くっきゃない！」と思ってうきうきしていました。

そしてトークショーが開始。
梨さんの新刊『自由慄』に関わるお話しや、創作にまつわるお話しが聞け、個人的にはめちゃくちゃ勉強というか、根源的な部分を知ることが出来たなぁととても満足していました。
『自由慄』は一度読んでも理解しきれないところがあったので、今回のトークショーで読み解くヒントが貰えたのは大きかったし、改めてもう一度読み直そうと思いました。

さて、その後のサイン会が問題でした。
整理番号を握ったまま、私は何を話そうかずっと考えていました。
やはり先日上がったばっかりの『FLEE SPACE』の話をするべきか。
オモコロ杯の『瘤談』の話？
いや、SCP関連の話……。
でも甘い物好きだからそういう話も……！

結論として
「あっあっ……えっと……」みたいな感じになりました。
自分の番が来てから急に心臓が口から出てきそうな感じがしましたし、結局何を言えば良いのか分からないまま、よく纏まっていない話をしてしまいました。
帰り道を歩きながら、「もっとこういう返しあったじゃん！！！！」とめちゃくちゃ自己嫌悪になりました。（こんな私に対しても、梨さんは大変優しくお話ししてくださいました。本当に感謝しています）

私はとにかくそういったまとまりある会話をするのが苦手です。
人が聞いてると思うと急に何も話せなくなる。
大学のサークル時代に行われていた品評会にも、その作品のいいとこ悪いところを沢山の人の前で言うのが嫌で、全然参加しませんでした。
自分の作品をどうこう言われるよりも、人の作品に対するコメントを沢山の人の前で言うのがどうしても苦手でした。
読書会にも同じ理由で参加しませんでした。

先日参加したアンソロジーの作者が集まるスペースが開催されたのですが、どうしても知らない人の前で自分の作品を語るのが怖くて、参加しませんでした。

私は損をしていると思います。
人と議論を交わすことで得るものがあること、第三者の意見を聞くことで新しい価値観をつくることができること、自分の意見を発信することで新しい知見として誰かの視野を広げるかもしれないこと、それは重々理解しています。
その上で私は、自分の意見を親しくない複数人に纏まった形で発信することが苦手です。

まぁ、私が今しているのは、親しくない複数人に纏まった形で発信することなんですけどね。文章は良いんです。逆に言うと何度も書き直して、指を止めて、何度も何度も書き直して形になっているので。
しかし口から吐き出される言葉はそうはいきません。
大人になってからは、原稿を読むだけでは上手くいかないことばかりになりました。私はどうしてもあがってしまう。親しくない人の会話に切り口を見出すことが難しい。己の好きや嫌いを吐き出すことが難しい。
カジュアルに、「貴方の作品が好きです」と伝えることはできるのに。
それだけで上手くいかないことが、多すぎる。

ちょっとサイン会の話から脱線してない？って思ったんですけど、急に意見を求められて、上手く言葉が出てこない、みたいなところはめちゃくちゃ似ている気がしたんですよね。
正直いうと昨日上手く話せなかったなぁって言う後悔とか、品評会が嫌でアンソロジーを蹴ってしまったことなどがぶわぁぁぁって今の頭に浮かんでいるんですよね。
ADHDでASDの私が今まで沢山言葉で人を傷つけてしまったから、もうあまり口を使いたくないのかもしれないですね。人と話すのはやっぱり怖いです。

そんな感じです
それではおやすみなさい