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『死後の恋』の話

今日も起きれました。

昨日は午前3時までクマフェスでシャケを狩っていました。
いや、本当に難しいです。
技術が足りてない、しかし面白いから熱中してしまう。
しばらくはやらなくていいかなーとおもってしまうくらいやりました。

さて、今日は先日Twitterで見かけたタグが気になった話をします。
その名も『大好きな鬱小説』
読書家の方が今まとめてるらしいですね。

私は鬱小説大好きです。
嫌な気持ちになる小説、良い気持ちのしない小説、と言い直した方が良いかもしれませんが。
私の読んだことない沢山あり、ぜひまとめができたらゆっくり読もうと思っているのですが、その中で私が過去に読んで衝撃を受けた作品が上げられていました。

それが夢野久作の『死後の恋』と言う作品です。

私は夢野久作が好きです。
出会ったのは大学受験の時に予備校に引きこもっていた時までさかのぼります。私の使っていた電子辞書に、文豪の作品集みたいな機能があり、そこに彼の作品が入っていました。
『少女地獄』『火星の女』『押絵の奇蹟』『あやかしの鼓』……。
夢がなくなって、勉強にも無気力になって、そんな人間の隙間に滑り込むには十分な作品達でした。私は勉強をするフリをして、それを読み漁りました。
そして、数年後、『死後の恋』と出会いました。

あらすじとしては『語り手である主人公が、「死後の恋を肯定してほしい」とある日本人将校に話しかけ、自身が戦場にいたときの友人リヤトニコフの話をする』です。ざっくり過ぎますが、このくらいで良いと思います。

第一印象は「気持ち悪いけど綺麗」
そして読み直した今の印象は「虚しくて悲しくてどうしようもない」です。
語り手の話は信じがたいものであり、「誰も信じてくれない」というのは正しい反応だと思います。しかし本当であればどうしようもない恋の話だと思いますし、リヤトニコフが可哀想なんですよね。
語り手は最後の最後まで報われませんし、誰も幸せにならない。
でも描写を美しいと思ってしまった感覚は、第一印象を変わっていません。

このタグをきっかけに、『死後の恋』を読み直すきっかけを貰えたので、凄く良かったなと思います。
今は 乙一『失はれる物語』を読んでいます。
読みおわったら感想でも書きます。

こんな感じです。

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