フリムンあんちゃんと「謎のBB団」
BB弾とエアーガン。
相手に危害を加えない安全な拳銃で子どものおもちゃ。
ボクの周りのお馴染み女の子だらけ。
フリムンあんちゃんことボクは全く興味を示さない
ボクの実父にして悪の化身、「暴君とーちゃん」は兎に角、のめり込んでいた。
最初は小さな小型のライフル銃。
すこし記憶を辿らせて下さい.....。
たぶんコルトガバメンツ?フォーザピーポーファイザーピーポー?何処かの大統領ご愛用くらいの茶々な記憶。
脱線しました。
そのエアガンにBB弾なる弾を取り付け悦に浸る暴君とーちゃん。最初はボクが学校から帰る度に自慢大会が始まるのだ。
「このフォルムがさー!」
語尾に「さー」をつけるのは「だねぇ」と言う琉球語。
「シャシーがさー!」
F1選手鈴木亜久里バリの解説にしか思いつかない。
「おぃ聞けよ!」
そのうち発砲するようになってきたが子供のおもちゃだと鷹を括っていた。
ところが、暴君とーちゃんには「趣味&暴力許可証」所持者の友人達がいた。
自宅で酒を酌み交わし、朝まで麻雀🀄️を極め込む異形のモノたち。
全員タバコをふかす自営業のバイク修理屋から沖縄警察官など幅が広い。お陰で今もボクは喫煙者だ。どうしてくれよう!
そのうち流石に教育関係者の「鬼教官かーちゃん」から怒りの御達しが出るまでそう時間はかからない。
そのうち暴君は日中の仕事終わり頃、古民家こと自宅に帰らず寄り道をしていた記憶があるから間違いないだろう。
まずBB弾と呼ばれる品質が鉄になった。触って重かったから間違いないだろう。次は数が増えてきた。
覚えているだけで4丁はあったはずだ。
次に「趣味&暴力許可証」の友人達にも変化が起きてきた。麻雀🀄️を抑えた代わりに全員が「米軍基地周辺に屯する」服装へジョブチェンジしていた。
4〜5人がかりでロングライフル?の筒の中にあるシリンダー?を無理矢理押し込み「パワーが上がったァ!」と叫んでいる様は既に軍隊養成場そのものだろう。
なぜそれを覚えているかって?
洗濯物を干していた「鬼教官かーちゃん」のお尻に試し撃ちを行いゲラゲラ笑っている暴君がいたからだ。
後日、ボクにエアガンで遊ばないよう怒りの通達がかーちゃんからあったから間違いないだろう。
普通は「通達」ではなくて「通報」するべきだったはずだ。まあ忘れよう。
ケツを抑えながら「鬼教官かーちゃん」にこっ酷く叱られた暴君は人間に向かって発砲する事は無くなった。普通は逮捕だろう。暫く「堀の中」にブチ込んでおくのも一理ある。
だが、
「懲りない面々」は諦めていなかった。
あのキチガイ達は「サバイバルゲーム」なる合法的戦争を思いついたのだった。
今もインターネットで目にするソレの発端者は間違いなく「暴君と愉快な仲間たち」だと想像に難くない。
開戦場所は今でも覚えている。
現在の沖縄には「FM沖縄」というテレビ局がある。
その隣に20年ほど放置された「VF」と呼ばれていたディスコの跡地があった。ガラスは各所に散らばり、二階建て廃墟の側で泣き虫弟んもー😩とヒマ潰しで遊んでいたから間違いない。
覚えているだけで30人ほど。
最近ニュースで眼にする戦時下の軍服姿そのものの異国人の中に暴君とーちゃんが混じっていた。
かわいいおもちゃ代わりに発砲する銃弾だけではなかった。ガラス戸が飛び散り、白煙がもくもくと吹き上がる。
ひと試合の合間には紐付き人感警報器や音に反応するBB弾爆発機まで自作してあった。思い出す度に馬鹿すぎてヘソで茶が沸く。
コドモルールなのだろう。
「死んだ死んだ!」と両手を上げて屋外へ退避する大人の額には流血まで起きていた。
兄弟2人はVFの駐車場でハンバーガーをもぐもぐ食べながら眺めていたから間違いない。今ならパワハラどころか戦時中の「ロシハラ」と呼ぶべきだ。
その光景を「鬼教官かーちゃん」知らない。あの日までは。
ここからは見聞録でしかお伝え出来ない。現場にいなかったからだ。
舞台は古民家の我が家。
夜分遅くに顔が真っ青で軍服姿の暴君とーちゃんが帰ってきた。
「塩まけーえ!」
大相撲で土俵入りで使う塩は沖縄と一緒。魔除けの意味を成す。
家族全員の前で半泣きの暴君とーちゃんを何度か見たが、コレもその内の一つ。
断片な記憶を纏めよう。
どうやら、
山の中で夜間サバイバルゲームをしたらしい。人数は一個中隊ほど。
二手に分かれて山頂のフラッグ🚩を奪い合うコドモデスゲームごっこ遊びと呼ぶにはあまりにも本格的だったらしい。
「死んだ死んだ!」
ドラタタタ
「おい煙幕たけ!」
フシュルルル
「あと何人殺ればいい?」
パッパパン
ああ。「VF」では飽き足らずリアルサバイバルVFXやりやがったな。執筆書いてて笑いが込み上げる。
怯える暴君がいうには付近から何件も苦情が警察にあったらしい。当たり前だ。ボクでも110する。
そのうち20台ほどのパトカーの音が響き渡りサーチライトが山を照らす事で事態に気がついたらしい。
大勢の「中略、友人許可証」所持者達の中に現職警察官がサバイバルゲームに参加していたらしい。
その人を匿い逃しながら、山刈りの隙間を縫って方々に逃げたとの事を語っていた。
いまだに指名手配が無いことを鑑みるに「昭和時代」だから可能だったのだろう。
令和現在なら「獄中&殉職」で「逆二階級特進」待ったなしだったハズだ。
その日を境に、我が家からエアガンが姿を消した。
間違いなく「証拠隠滅」だな。ありゃ。
こうして教職員かーちゃんに一時の平穏な日々が訪れたのだった。
おまけ
執筆用サムネイルで「VF場所の写真」をお借りしようとWebを覗いてきた。
なぜか心霊スポットのページが各所に出来ていた。
「首吊りの紐」wwwwww
アレ、熱センサー等に配置した紐だ!叔父さんが昇って括り付けて上手くいった自慢してたヤツだ。😂
「銃照準用のなんちゃら」
あれ、照準調整用だと自慢してた暴君のモンじゃねーかwwwwww😂
一階を歩くと幽霊が軋む廊下。
wwwwww大量のBB弾です(爆笑🤣)
幽霊が出るのでチェーン⛓️貼られてましたって(爆笑🤣)
アレ毎週毎週サバイバルゲームしすぎて警察が下げた立ち入り禁止柵ですwwwwww😂それで山ん中に移動したんですよwwwwww
あー笑ったw
心霊Webページ様、ごめんなさい🙇♀️
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