【プラモデル制作記】1/700戦艦「三笠」
ようやく戦艦「三笠」が完成しました。
日本海海戦における連合艦隊旗艦であり日露戦争における勝利のシンボル、そして現代に姿を残す大日本帝国海軍最後の戦艦。東郷平八郎と共にその名は語り継がれています。
キットを買ったのが2016年7月で、組み立て始めたのが2018年4月。そして今は2024年3月です。いつの間にか元号が変わってしまいましたね。そういや三笠も全然見に行ってない。
当時は転職したてで忙しく、仕事についていくことで精一杯だったため、いつの間にか手が止まっていました。ようやく形にすることができて感無量です。
さて、今回作った戦艦「三笠」は、ハセガワが創業75周年を記念して出したウォーターラインシリーズのキットです。完全新金型で日露戦争期の艦艇が出るということで話題になりました。ところで「敷島」とか「富士」とか「浅間」とか「出雲」はまだですか?
さすが2016年に発売されたキットなだけあって、パーツの割り振りやかみ合わせも良く、説明書通りに組み立てていけばさくっと出来上がります。戦艦「三笠」のキット単体であれば、1日くらいで完成するのではないでしょうか。
しかしこのキット、ちゃんと作ろうとすると思わぬトラップが仕掛けられています。それは艦尾のスターン・ウォークがプラキットでは再現できないという点です。
この艦尾に「みかさ」と書かれているところ。まさに手摺りの部分がキットの箱には入っていません。マストやブリッジも手摺りがないといまいち締まらない感じがします。また、全長は短いものの艤装品が置かれている甲板上の塗り分けもわりと複雑で、木甲板をきちんと再現するためには骨が折れそうです。
そうしたことを考えると、やはりハセガワ純正のディティールアップパーツが必要になってきます。
こうして戦艦「三笠」を組み立てるためのセットが揃った2016年。僕は無敵だと思っていました。ちなみにエッチングパーツに手を出したのは人生初。すでに長期戦となる気配が漂っています。
こうして木甲板を貼り付け、中央構造物にもエッチングパーツを取り付けました。この間にエッチングパーツの折り曲げに失敗し、2枚目を買っています。組み立ての順番をミスって手直しするわ、塗装がどうなっているのかさっぱりわからないわで混乱する中、次の作業の準備に向けてパーツがなくならいよう100均の箱に入れ……
そのまま時は平成から令和へと移り変わったというわけです。
組み立てを再開したのは2024年2月。一つの区切りとして完成させることを決意しました。
すでにブロックごとに塗装は終わり、エッチングパーツも塗装していたので、あとは取り付けるだけ。タミヤセメントコンビを使って一つ一つ根気強く接着していきます。瞬間接着剤をあんなに買っていたのなんだったんだ。
雰囲気重視ということで、ラッタルなどのパーツはオミット。ボートは説明書通りの塗装を行いました。あまり苦労することなくさくさく組み上がっていったのはスキルが多少上がっているからでしょうか。
いつも通りアルミホイルをベースに海を作り上げ、軍艦旗やZ旗を掲げるために空中線を取り付けていきます。
こうしてついに戦艦「三笠」が完成したのです。
雰囲気としては日本海海戦をイメージしたのですがどうでしょうか?なかなか迫力ある感じになったと思っています。かつて未完成のまま箱に入れていたものが、今のスキルとのハイブリッドで仕上がると嬉しくなりますね。
さて次は何を作りましょうか。