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【プラモデル制作記】出撃!!空中戦艦!!

こつこつと作っていた異形のプラモデルが完成しました。

なんだこれ
かっこいいだろう?

 その名も「空中戦艦」と「飛行戦艦母艦」。いろんなキットを組み合わせたミキシングビルドというやつです。


 なぜこれを作ったのか?

 事の始まりは1/144「ティックバラン」をもらったのがきっかけでした。
 ティックバランはモビルスーツを載せることが出来るフライトシステムとして「水星の魔女」で登場した機体です。ランディングギアの機構が可動したり、MSが掴まる収納式の把手があったりと随所にあるギミックも楽しく、遊びがいのあるキットだと思います。
 さくっと組み立てられるので、まずはプラモデルを触りたいという子供にも向いているでしょう。

ティックバラン。これペイル製の機体なんですよね

 とはいえ、MSとセットで運用することが前提で、単体では模型映えしません。エアリアルと一緒に飾ろうかとも思ったんですが、それでは普通すぎます。

 なので戦艦「ロドニー」と合体させることにしました。

ロドニーなの?ロドネイなの?どっちなんだい!!


 実はスチームパンク風の作品とかに出て来る空中戦艦に憧れを持っており、なんとかして自分で作れないかと思っていたんです。
 艦橋と煙突、マストを構成する上部構造物がそのままティックバランに乗せられたため、さっそく空中戦艦計画に着手しました。なんなら艦載機も乗せてしまおうと左右の台座を滑走路と見立てることにします。

 一方で「ロドニー」の巨大な船体は余ってしまうので、何かに活用したいところです。ただ台座とするのでは面白くありません。

 そうだ、余っていた「新田丸」の上部構造物を乗せて飛行戦艦母艦にしてしまおう。

意外に似合っているだと……

 
 これは決して荒唐無稽な考えではありません。
 かつてアメリカ海軍は全長200mもの大型硬式飛行船を運用しており、これの行動を支援するため洋上で接続して補給を行える飛行船母艦も保有していました。

飛行船母艦「パトカ」と硬式飛行船「ロサンゼルス」

 実用性とかその後どうなったかとかはともかく、こんなロマン溢れるものが現実に存在したんです。フィクションがそれを利用しない手はない。

 そんなわけで組み立て始めました。とはいっても難しいのは塗装と新田丸の加工と穴を開けるぐらいです。

 空中戦艦の塗装はグレート・ホワイト・フリート風に船体色を白色、艦橋や砲塔は黄色にしました。飛行甲板はレッドブラウンとなっています。空中戦艦母艦の方も20世紀初頭の雰囲気を表すため、船体は黒色、上部構造物は白色にしています。

 こうしてオリジナルの「空中戦艦」と「飛行艦母艦」が完成したわけです。
 スケールモデルは細かく考証を重ねていくのも面白いですが、せっかくのプラモデルなので、ぶっ飛んだものを作るという楽しみもあります。皆さんもぜひ自分だけの作品を作ってみてください。

 
 ちなみに「空中戦艦」と「飛行艦母艦」の実物は、大森のプラモデル屋「ギャラクシー」にて展示中です。

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