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関西ホテレスにて#01



【少ない来場者の中で結果を出す、ということ】

関西ホテレス、2日目が終了しました。感触としては、1日目よりも来場者が多い印象を受けました。2日目の来場者数は私自身はまだ聞いてはいませんが、もし本日の数が昨日よりも少ないのであれば、おそらく初日は展示会関係者が多かったのかもしれません。

今回、会場にいての感想は、どこのブースも思っていたほど、「コロナ対策」は施しておらず、「いつも通りのブース」がほとんどという印象でした。
出展者によっては会社の方針なのでしょうか、完全に「無人」となっているブースも少なからず見受けられます。(PHASEのような対策は取られていません)
その他は、ほぼ「いつも通り」。もし来場者・出展者がマスクをしていなければこれまでの展示会と間違えてしまいそうです。
ただ、会場全体で言うと通路幅を広くしているからでしょうが、かなり閑散とした印象となっています。これは、通路幅が広いというより、出展者が少ない、といった要因の方が大きいと思われます。

当社は、今回のブースを計画するに当たって、かなりコロナ対策を考えました。それは、コロナ対策だけでなく、「出展の成果を出す」ことを一番の目的として、コロナ対策の一つ一つを慎重に考え、ブースに反映させました。
例えば、多くの出展者が「コロナ対策」と称して、商談席に「アクリル板」等を置いていましたが、私にはそれがよいとは思えませんでした。もちろん、コロナ対策には一定の効果はあると思います、が「出展の成果」という観点ではどうでしょう? マスクを着用している、衝立がある、周囲は雑音だらけ。そんな場所で「受注を決める」ような商談ができるのでしょうか。私にはどうしてもそうは思えず、考えた結果、アクリルの衝立はしない。その変わりブース内の空気を喚起させるためのサーキュレーターを設置し、かつ「商談時間」「接客の回数」を少なくする工夫を行うこととしました。おそらくこちらの方が理にかなっていると。

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これらの対策の結果はまた後日書くとして、本日2日目を終了して感じたことは、WITHコロナ時代のブース対策としてもっとも重要なことは、「少ない来場者」の中でどのように結果を出すか、なのだということで、この重要性を痛感しました。

本日、感触的には来場者が少しは増えたかな、という感じではあったものの、それでも少ない。どの出展者も何とか商談を取ろうと必死です。会場を見る順路も「強制動線」が作られている。そうすると、来場者はどうなるか。どうしても「足早」に歩き、「つかまりたくない」オーラが日頃より強くなるのです。
この強制動線についても、私自身は、慎重に考えた方がよいかなと感じます。一見、全てのブースに来場者が回るようですが、会場内での「滞留時間」は実は少なくなるのではないか、と。
コロナ対策については、会場全体の入口でかなりしっかりとされていたこともあり、会場内は比較的「いつも通り」な印象が強い、というのが今回の印象です。しかし、来場者の少なさ、それに伴って「出展者が得る出展の成果」については隠しようもなく、「来場者が寄り付いていないブース」が数多く見られます。おそらく、このままでは「出展者の出展満足度」は低く、「やはり出さない方がよかったか」という「感想」になりかねません。
それを考えると、どうにかして少ない来場者でも結果が出るようなブースのあり方、会場設計のあり方がないものか、と考えてしまいます。

本日(7月31日)、9月に開催される国際化粧品展(大阪)のお客様とお打合せを行ってきましたが、そこでは、「事前のターゲットの絞り込み」と「事前アポ」が重要です。とお伝えしてきました。

おそらくWITHコロナ時代の展示会(ブース)では、展示会の「会期」に全てを託すのではなく、事前の営業活動や事前のターゲッティングなどと言った、展示会の前後の動き含めて「一体的」に戦略を練り、展示会会期はそんな中の「リアルを確かめる日」というような在り方がよいのでは、と感じます。つまり、会期が始まる時には、3日間の「会期中の商談」がある程度埋まっている、というような。
そう考えると、出展者自身の努力だけでなく、主催者にとっても、事前の広報、オンライン展示会との併用と言った考え方も重要になってくるのでは、と感じます。

おそらく、これからしばらくの展示会は、「結果を出すこと」がもっとも難しい。そして、その結果を出すことをこそ、今の出展者は求めている、そう思います。

展示会関係者の誰もが「成果を出せる展示会ブースのあり方」。そんなよりどころになる10項目みたいなものって何だろう。今日はそんなことを考えていました。

※画像は、関西ホテレスの会場にて当社設計のブース横に設置しているパネルです。

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