居酒屋での相席というものについて思うこと。
鹿児島・騎射場のちいさな酒場『ペンギン酒店』では、日々さまざまな事件が起こっています。今日は酒場の相席についていろいろと思ったことを。
開店して半年が過ぎました。ありがたいことに、ごくごくたまーに「満席」という状態になるのですが、
その時のぼくらの選択肢としては
・立ち飲みをお願いする。
・相席をお願いする。
・入れません。ごめんなさい!
のどれかになります。
ちなみに、開店時から現在のペンギン酒店のレイアウトはこちらです。
20坪で36席。現在カウンターのイスは左のL字カウンターの長いほうに移動しています。そしてペンギン酒店で相席をお願いするパターンは、おもに「6名テーブルに、2名で入ってもらっている場合」です。
常連さんは、すごく相席に協力していただくことが多いのですが、まだそこまで関係ができてない方々にはこちらからお願いするのをためらうことがあります。
『相席=楽しい!これこそ酒場の醍醐味!』というふうに自分たちは思っているのですが、それを受け入れてもらうための準備をしてもらっていないままに相席をお願いしてしまうと、ただ気を遣わせてしまっておしまいになってしまうというお互いに望まない結末になってしまいます。(実際に何度かそういう相席をお願いしてしまいました、ごめんなさい。。。)
相席を断りたい場合もあると思うんです。そして、断る理由まではないんだけど、相席ってなんとなく怖いな、慣れてないしな、という方もいらっしゃると思うんです。
でもお店の人(僕ら)に
「相席お願いできますか?」と面と向かって言われちゃうと断りづらいんですよね。
☆今日の課題
そこでまず、ペンギン酒店として今回の課題は、
・相席をお願いする場合がある、ということを知ってもらい、あらかじめ心の準備をしてもらっておくこと。
・相席を断るか、オッケーするかを気軽に選んでもらえるようにすること。
だと考えました。
2名で入ってきた人たちが、6名テーブルに座って、
「あ、この店って『相席する可能性がある』お店なんだ」と思ってもらい、
お連れさまと
「相席オッケーか、相席はしたくないのか、選べるけどどうする?」と話し合ってもらい、
僕たちにわかるように
「相席オッケー」もしくは「相席はしたくない」と教えてもらう。
このために作ったのが、こちらです。
☆今日の解決策
みなさん、『新婚さんいらっしゃい!』という番組はご存知でしょうか?
この番組のなかに登場するアイテムで「イエス・ノー枕」というものがあります。
【イエス・ノー枕】
青とピンクのペア枕で、それぞれに「YES」と「NO」の文字及び番組ロゴがプリントされている。
番組内で触れられることはないが、夜の意思表示において、「OK」の日には「YES」の文字面を上にし「NG」の日には「NO」の文字を上にして使用するとされている。
一時期登場していなかったが、番組30周年記念にデザインを新たにした上に、テンピュールの素材を用いて再登場した。
2008年5月までは「ペアマッチ」の賞品としてラインナップされていた。現在は出場記念のプレゼントで用いられている。
イエス・ノー枕は、公式ラインスタンプにもなっているんですね。
このイエス・ノー枕の最重要機能は
言い出しにくい「イエス」と「ノー」をとても言い出しやすくする。
これですね。というわけで、
ペンギン酒店の6名テーブルには、ペンギン酒店特製『イエス・ノー枕』が置かれることになりました。
とりあえず、お店に来た人に「これ、何ですか?」と聞かれるようなしかけもほどこしています。将来的には『イエス・ノー枕のある居酒屋』として、検索エンジンでさがしてもらえるようにがんばりたいと思います。
(つづきます)
子育てしてる大人たちが心からリフレッシュできる飲食店を作っていきたいと思っています。応援してくれたらとってもうれしいです。