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「嫌い」を「好き」に変える奥義とは!

嫌い!
大嫌い!!
生理的に無理!!!

人生の中で嫌いなものや嫌いとまではいかなくても、苦手だなって思うものってありますよね……。

子ども達と話をしていてよく聞くもので言うと「勉強が嫌い」とか「運動が嫌い」とか中には「先生という存在が嫌い」という人までいます。(悲しい)

ただ、僕としては「嫌い」「苦手」なものはあっていいと思っています。
むしろ、嫌いは嫌い、苦手は苦手でそれを楽しめばいいと思っています!

楽しみは様々ですが、
・「嫌い」を話しの肴にして盛り上がる(愚痴など)
・「苦手」の失敗談を笑い話(ネタ)にする
自分より苦手な人とどんぐりの背比べをする(これはあまりよくないかもですね……)
なんてものがすぐに浮かんできますね!
他にも、こんな楽しみ方があるよという人は教えてください!笑

また、嫌いをわざわざ好きに変えなくても、嫌いだと思っていた範囲が大きすぎただけで、よくよく考えるとそもそも嫌いじゃなかったというケースもあります。

例をあげると子どもたちの「勉強が嫌い」はあくまでも「学校でやる勉強」が嫌いと感じるだけであって、自分の好きなことについて調べたり、自分なりにどうすればいいのか良いか考えたりすることは進んでやっていたり、教科科目に関するものであっても1つの分野に関しては、先生が目を見張るほど知識があったりと、実は勉強自体は嫌いではなかったということがほとんどです。
なので、子どもたちの「勉強がきらい」は興味のないことについて勉強するのが嫌い、(方法ややり方を含め)こちらがさせようとしている勉強が嫌いということなんです。(あたりまえですね)
教育に携わる立場としては、改めて「興味をもたせる」ことの重要さを日々感じています。

話が脱線しましたが、長い前置きで説明した通り、そもそも無理して嫌いなものを好きにならなくても何ととでもなるものです。
子どもたちにも、そのような話をしていますが、中にはそれでも好きになる方法を知りたいという人が出てきます。
そんな時に子どもたちに話をする方法をこれから紹介します!(僕自身が体験した「嫌い」を「好き」に変える方法です)

ただし、これから紹介する方法は「魔法」ではないので、なんの苦しみや苦労がなくできるものではありませんし、失敗する可能性も大いにあります!
(※奥義は、修得に時間や苦労がかかるものです。生半可な気持ちで実践すると痛い目にあいます!笑)
実践される際は、その点も十分ご理解の上で実施するようにしてください。

実践の手順は以下の通りです。
①「嫌い」の対象を自分は「好き」だと思い込む
②「好き」であれば、自分はどのような行動をするのか考える
③対象はどんなことをしたら喜ぶのかを考える(人でも物でも)
④実際に考えた行動を実践し、継続する(作った感情でもいいので「好き」という気持ちをのせる)
⑤実際に続けてみてよかったと思うところを振り返る

です。

①「嫌い」の対象を自分は「好き」だと思い込む
まずは、自分自身の感情から騙すようにしましょう。自分の心の中で「○○のことは好き」と唱えることからスタートし、その次は声にだして「好き」であることを発する。最後に、周囲の人に「私は○○好きなんだよね」と伝えるです。
周囲に伝える際には、周囲の人が本当にあなたが対象のことを好きだと思う必要はありません。冗談で言っているなという程度でいいですし、「今自分の中でそういうキャンペーンしてるんです」という風に、最初から冗談として伝えてしまってもかまいません。

②「好き」であれば、自分はどのような行動をするのか考える
自分が本当に好きであれば、どのような行動をするのか、細かく考えてみてください。
例えば、「毎日眺める」とか「積極的に話しかける」とか……。
実際に好きなものや人にやっている行動をもとに考えるといいと思います。(より現実的な方法を考えてください)

③対象はどんなことをしたら喜ぶのかを考える(人でも物でも)
次は相手の立場になって考えてみてください。たとえ相手が自分と同じように自分のことが嫌いだったとしても、それでもしてくれたらうれしいことって何だろうという所から考えてみてください。
もしそれが人でなかったとしても、「もし物に感情があったらどうだろう?」という視点で考えてみてください。
また、人でも物でもない場合はそれを連想するものに対して実践してみてください。(例えば「数学」という教科であれば、教科書を対象物として考えてみるなど)

④実際に考えた行動を実践し、継続する(作った感情でもいいので「好き」という気持ちをのせる)
次は実際に実践することになりますが、1度きりではなく継続するということは言うまでもなく重要ですが、「好き」という気持ちを無理やり作るということも大切になります。(自分が役者になったと思って気持ちを込めましょう)

⑤実際に続けてみてよかったと思うところを振り返る
最後に対象物のことが好き(と思っていて)でよかったことやそれを通じて起きたよかったことについて思い返すようにしてみてください。
そうすることで、この段階では「意外と対象物ってよかったかも」や「対象物のこの部分に関して好きかも」と感情が変化してると思います。

想像していたものよりかなり力技だったと思いますが、思い込みというのは意外と効果的で「わかった」「できるかも」と思った途端に対象の周辺のことも理解できたり、今までできなかったことができるようになったりするものです。
自分を自分でだましてみるという方法も試してみてはいかがでしょうか?

もしかしたら、これも「嫌い」や「苦手」を楽しむ方法の1つかもしれませんね!

この記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。





(おまけ)
今回のおまけは、今回紹介したことを実際にやった際のエピソードを紹介します。
僕は学生時代運動部に所属していたのですが、その部活は上下関係が非常に厳しくて、1年生は「奴隷」と言われるほどに使いぱしりにされていました。
もちろん、部のルールも厳しくてなぜそのように決まっているのか理由もわからないものも多く、意味のわからないルールであっても、それを守らないと烈火のごとく叱責されるという状況でした……。
そんな部活の中には、わざわざできていないところの粗さがしをする先輩もいるわけで、その先輩は同級生の中でも嫌われていました。(あまりに嫌すぎて学内でいかにその先輩会わないようにするか、部活中に話しかけられないようにするか、同級生たちで話し合いするほどに)
そういった状況が続いたせいもあり、あまりに嫌いすぎて僕の脳が壊れようで「嫌いすぎてしんどいからむしろ好きだということにしよう」という謎の思考回路に突入し、今回紹介した方法の実践をするにいたりました。(同級生には「○○先輩のこと好きということにした」と伝え、積極的に話しかけ、一番にその先輩にアドバイスを求めにいきました)
最初は、「何……?」と少し怪訝な顔をしていましたが(おそらく先輩も僕のことをあまり好きじゃなかったと思うので)、日がたつごとに対応が普通になっていき、最終的には個別でご飯に誘われたりするようになり、普通に仲良くなりました。笑
話だけ聞くと本当に大したエピソードではないんですが、僕としてはあんなに嫌いだった自分の気持ちと相手の気持ちが変化したことに衝撃をうけて、最初は作った「好き」だったけども「好き」という気持ちはいつの間には本物に変わるし相手にも伝染するんだなーと感じた経験でした。
これからも「好き」も「嫌い」も楽しめる人になれればいいなと思っています。
おわり

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