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「してあげたい」がもたらす限界突破術!

今まで無理だと思っていたことが急にできるようになったり、苦手だと思っていたことが意外と抵抗なく受け入れることができたりすることってありませんか?
僕はこのことを「限界突破した」と表現しています。

子ども達とのかかわりの中でも、今まで「できない」「無理だ」と言っていた子が、あるタイミングから急にできるようになるということがあります。
そんな時にはいつも「限界突破したじゃん!」と声をかけていました!

限界突破した子ども達をみて感じたことは
①今までの積み重ねが形になった
②やらず嫌いでやってみたら意外とできた
③やり方を勘違いしていて、正しいやり方を知ったらできた

などの理由で「できない」から「できた」に変わっていることが多いということでした。

ちなみに、①~③の中で特に特に多かった理由はどれだかわかりますか?



実は、
②なんです!!(あくまで僕の経験の中ですが)

「限界突破」と聞くと、①の日々の積み重ねが大切でコツコツ努力していくと、いつかできなかったことができるようになるというイメージの人が多かったのではないでしょか?
僕自身もそう思っていました。ただ、実際は①よりも②、③の理由で限界突破した子が多いんです!

このような話をすると、「②、③なんかそもそも努力していないんだから、そもそもそこが“限界”じゃない!だから“限界突破”なんていうのはおかしい」という人がでてきます。
この意見に関しては、僕自身もそう思います!

ただ、ここで言いたいのは“何が本当の限界か”ということではなく、“その人が何を限界と感じているか”なんです。

要するに本来の限界の前に自分自身で勝手に“限界”を作ってしまっているだけの場合が多いんです。
例えば、数学が苦手という人は実は苦手なのは数学そのものではなく連立方程式の計算が苦手なだけで、図形の証明問題は得意だったりするのです。
運動が苦手だという人は、長距離を走ることが苦手なだけで、ゴルフなどターゲット型スポーツは得意だったりするんです。
ただ、それに気づかずに“数学は苦手”、“運動は苦手”と決めつけてしまっているんです。

ただし、これが非常にやっかいで自分で勝手に作り出しただけなのにも関わらず、「自分にはできない」という呪いを自分自身で気付かずにかけてしまってるせいで、少しやってみた程度では本当にうまくいかずにより「自分はできないんだ」と思ってしまうことが多いんです。

ちなみに、少しやってみた程度では本当にうまくいかない原因として多いのが
・できないと思っているがために、本気で取り組まない
・できないことを見られるのが恥ずかしいので、できなかった時にいいわけできるような取り組み方をしてしまう(笑いに変えられるようにふざけるなど)
・できないと思っているため、説明やアドバイスを聞かずにやってしまう

などがあげられます。

こうなってくると、これを自分で気がついて改善するのはなかなか難しいんです。まさに「限界」をつくってしまっているんですよね。

これを超えるためには、自分自身が「やりたい」という気持ちに切り替えて、真摯に向き合いなおすということが必要になるんですが、この気持ちを自分自身の力だけで作り直すのは非常に困難だったりします。(嫌いで苦手なものを克服したいと思い実行にうつすことって思った以上に大変ですからね……。)

それでは、このような場合どうすれば「限界突破」できるように変えていくのかというと、タイトルにもあるように「してあげたい」という気持ちにかえるということです。
要するに、誰かのためにという気持ちをもつことです。
そうすることで、自分だけであれば「どうせそんなことできなくても生きていけるし」や「まあ、とりあえずこのくらいでいいや」という気持ちになってしまいがちですが、誰かのためであれば「その人にどのように伝えればわかりやすいか」「責任もってやらないと」という気持ちや考えが生まれて、必然的に真摯に向き合うことにつながっていくんです。(人に教えると自分の理解が深まるなんてよく聞きますもんね!)

そうすることで、自分が作り出していた思い込み呪いから解き放たれて「意外とやってみたらできた」につながっていくんです。

子ども達を見ていても、年下の子に基礎のところを教えてあげてほしいとお願いしたとたん、今までそんなことなかったのに「これってどうするんだっけ?」と自ら確認してくれたり、丁寧に教えようと頑張ってくれたりします。そうすると、今までその子ができなかったところがうまくいくという場面を見たことがあります。

あたりまえですが、誰に、いつまでに、どれくらいまで「してあげたい」というように具体的にしていくとより効果がでてきます。

「誰かのために」と他人のことを思った行動が自分自身の可能性を広げてくれるってなんか素敵ですよね!
自分のために頑張ることも凄いことで素晴らしいと思いますが、たまには他人のためにという思いで行動してみると自分の気づかなかかった可能性みつけたり限界を突破することができるかもしれないですよ。

この記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。







(おまけ)
僕自身も苦手意識は強く持ってしまいがちの性格で、学生時代も勉強が得意ではありませんでした。
特に英語、数学なんかが苦手ずっと避けてきていました。
ただ、自分がいろいろ教えるような立場になり、子ども達から「これわからないから教えて(数学)」と言われたときに、「なんとか教えてあげられないか」とその場で教科書をよく読むと今までできないと思っていたのにも関わらず、読んだだけでなんとなく理解でき、簡単なところであれば普通に教えることができたんです!
もちろん、自分が大人になったからということもあるかもしれませんが、その時きづいたのは、自分は苦手だと思ってからはそもそも教科書をまともに読んだこともないし、先生の話も大して聞いてなかったなということでした。
その時に「してあげたい」と思っただけで、苦手なものに対する見方や取り組み方が変わったことを実感しました。
「自分でも意外とできるんだな」ということに中高校生の時に気がついていれば、もしかしたら勉強も楽しく感じられたのかなと思います。
これからは、「自分にはできない」と思った時には「子ども達に教えなきゃ」と思って、見方や取り組み方を変えてみようかなと思っています。
おわり

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