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バオ #1プロローグ&学校で

ついにバオを連載!

何とかアイデアが出ました!


プロローグ

「うわあ!!」
「どうだ?すごい眺めだろう?」
僕は今、茜色に染まったドラゴンの大きな鱗の上にいる。その鱗は、まるで何匹もの魚が泳いでるみたいだ。
なぜ、こんなことになったかというと…


1.学校で

僕はバオ。おっちょこちょいで怖がりのおばけ。姿はほぼ人型。体が白く、服は着てない。いつもちょっとしたミスをするので、みんなにわらわれちゃう。僕はドラゴンが嫌い。いくら空想上の生物だといっても、絵本とかで見た絵は本当に怖かった。
そんな僕に、奇跡が訪れた。
「バオ、ちょっと来なさい」
これは約3年前。先生に呼び出された。
(えっ!怒られるの!?)
「バオや〜い!お前、ミスが多すぎるから、怒られちゃうんじゃねえ?」
クラスメートにも茶化される。
「ち、違うよ!絶対!」
もう、と言いながら、僕は先生のところへ向かった。
「な、なんでしょう?」
「バオ、お前のテストの結果が返ってきたぞ!お前は、合格だ!!」
「…ええええ!?」
驚くのも無理はない。

このおばけ学校は、まだ見ぬおばけの国を旅する冒険者を生み出す学校。冒険で大切なことが教えられる。例えば、食糧調達の仕方や、剣を使うための基本など。
そして、毎月定期テストが出されて、合格者は3年間の冒険に行くことになる。
そのテストに、僕が合格したんだ。

「ええ!!無理ですよそんなの!!」
「なぜ?」
「だって、僕、怖がりでしょう。先生も知ってるじゃないですか!!こんな僕が冒険に行って、生きて帰ってこられるわけがありません!他の人に当たってくださいよ!」
僕は辞めたいと必死に訴えた。
「やってみないとわからないじゃないか」
「でも…」
僕は言葉を濁した。
「そんな、綺麗事言われても、結果は見えてます」
(でたよ僕のマイナス思考)
僕はいつもこんなことばっかり言っちゃう。本当ダメダメおばけだなあ。
「僕は…どうせ何もできません」
「決まりは決まりだ」
「先生!!!!!」
「大丈夫!冒険のための準備はしてある!さ、部屋に行くぞ!!」
「へ、部屋…とは?」
「もう、バオ。つべこべ言わずに…」
「ん?」
「行くんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「は、はい!!!!!!」
やっぱり先生の圧力には勝てない。
「行くしかないのか…」
僕は渋々ついて行った。

しばらくして、目の前に、金でできたキラキラに光ってる扉があった。
「お金みたい…」
その扉は、僕の目を奪った。ずっと見惚れていられるくらい綺麗だ。
「さあ、あとはここの人に説明を聞いたらわかるからな。頑張れよっ!」
そういって、先生は扉を開け僕を部屋に押し込んだ。
「……っ!」
そこで僕は立ち尽くした。

続く

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