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ついに最新章! ペンギンの赤い血 〜少年院編〜#4 ペン川ペナン

僕は少年院に入ってからすぐ、探偵から説明を受けた。
「おいポンコツ!?どう言うことだ?説明してくれ!」
「ここに来る時の決定権は私にある。私は詐欺師なので、偽りの診察書を作ってもらい、君が二重人格ということにできるのだ」
「!詐欺師って認めやがったな!ここから戻ったら訴えて…」
「大人しくしろ!!!!!!!!...君は今訴えると言ったが、証拠はあるのか?私が詐欺師だという証拠は?私が昔詐欺師をしていたことは、とっくに忘れられているぞ?」
そう、こいつが詐欺をしていたのは8年前。僕のテレビで見たという記憶も浅い。
「で、でも、今言っただろ!『私は詐欺師なので』って!」
「それが証拠になるのか?第一君は録音機を持っていない。証言したという証拠がいる。私が、『私は詐欺師なので』と言った証拠を!」
「チッ!」
どれもこれも証拠証拠!?
「あああもう!!!!!」
「静かに運命を受け入れろ」
「絶対に捕まえる!お前を!絶対に!僕はやってない!やってないからなあ!!!!!」
「負け犬が。せいぜいそうほざいておくんだな」
そう言って探偵は立ち上がった。
「覚悟しろ!覚悟しろおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」
バタン!!!

そうして僕は黒と白の縞模様をした服を着て、鉄格子のかかった牢屋に入れられた。
「くそっ…」
牢屋の中には、僕とおなじ黒と白の縞模様をした服を着ているペンギンがたくさんいた。
「はっ、お前もか」
意味深な言葉。
「え?お前もって!?」
「お前、あの探偵に入れられただろ?ほら、あのペナンって奴」
「うん」
「俺らも同じだ。俺らもなんも悪くないのに、『二重人格』っていうもっともらしいこと言って、俺らを捕まえて、ここにぶち込んだんだ。それに、最悪なことに、ここはペンギン海共和国(ペンギン人の住んでいる国の名前)の中でも、ここの少年院は一番やばいらしい。ペナンの奴、なんでこんなことを…」
「…」
「ここの奴らは全員そうさ。しかも、全員、『二重人格』の罪を着せられてな」
「ペン川ペナンは催眠術士だ。あいつは警察を操っている!俺たちを捕まえてばっかりで」
ぶおおおおおおおおおお!
「ペナンが出るぞ!」
「いつものやつやってやる!」
そう言ってみんなは外に出て行った。
「いつものやつ?」
「お前もやれ!」
だあああああああああああああ
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ペナンめえええっえEE!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
船に乗っているペナンに叫びかける。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ここから出たら、とっ捕まえてやる!訴えてやる!覚悟しろおお!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
(みんな、同じことを思っているのか)
ペナンの船は、少しずつ小さくなり、消えた。

続く

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