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恋のもどかしさを教えてくれた「東京ラブストーリー」

関西方面を襲った台風21号からもう1週間たつ。
今は、体調の問題からライターの仕事を休んで、お金は入らないけれど、気ままな生活(主婦業は別ね)をしている。

昨日、たまたまネットニュースをみていると、関東ローカル限定になるけれど、柴門ふみ原作の「東京ラブストーリー」が7回目の再放送をするというのを見た。

関西圏で放送されないのは残念だが、本放送をしていたとき、ちょうど私は短大1年だった。ちょうど「月9ドラマ」がトレンディドラマと言われた時期で、面白そうな恋愛ものは月曜日の9時のフジテレビ系で放送されていた。

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原作は、放送終了後読んだけれども、テレビ版での織田裕二演じる「カンチ」と鈴木保奈美演じる「リカ」、その他に江口洋介の「三上」や有森也実の「さとみ」、千堂あきほの「尚子」の恋愛模様にやきもきした。

当時は、今のようにスマホはなくて、ようやく携帯電話が小型化したものの、高額で持っている人はかなり少ない時代で、恋人たちが連絡を取るのは固定電話か、本人の家に行くしかなかった。

今のように、個人個人がスマホを持っているという設定だったら、あっけない話で終わったであろう。

そして、主要メンバーには、それぞれ事情があったり、性格的な問題があって、モヤモヤした気持ちのまま一夜を過ごして、会ってみると、喧嘩になったり、視聴者がイラーッとする展開になった。

連載と放送当時は、バブル期ではあったけれど、まだまだ相手と連絡が取りやすいという時代ではなく、東京という土地なのに、自分たちの気持ちがすれ違ってしまうというのが、共感を得たのだろう。

私自身、短大1年のときに、片思いの人がいたので、ドラマを見てはモヤモヤして「なんでそーなるの?」とテレビの前で叫んでいたものだ。
結局、その片思いは実ることはなかったけれどもね。

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そして、テレビの「東京ラブストーリー」の最終回では、泣いた。
カンチもリカも、お互い好きで愛しているはずなのに、別れてしまう。

さとみの存在で、リカが手をひくという結果になるのだが、恋愛とはこんなにも残酷で切ないものなのだと、ちょうど片思いが実らなかった時期だったので、最終回は泣けて泣けて、家族を心配させた。

本放送当時、小学生だった方や幼稚園ぐらいの方には、今の恋愛の駆け引きとは違う世界だろうし、共感しにくい世界かもしれない。

でも、40代後半になって思うのは、「好きだったら、相手を不安にさせないように、こまめに連絡はとるか会うかなぁ」とこのドラマで教えられたのではないか?

恋愛事情は、年代でどんどん変わる。

「東京ラブストーリー」が、再放送されるということで、今の若い人に、恋愛の難しさ、昔の恋愛事情、モヤモヤ感をしかと観て欲しいと願う。

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