見出し画像

あぁ、懐かしや。天王寺近辺の思い出

いまでこそ、天王寺には、「あべのハルカス」があって、Q'sモールや109もあって、少しばかりはおしゃれな街になった。

高校時代、私の高校はここから少しばかり歩いたところにあったので、誘惑の多い街であった。行きつけの本屋さんにアニ●イトがあったので、アニヲタな私は、参考書や電車の中で読む本を買うついでに、立ち寄ったものだ。

今は、ガラッとお店の場所や、閉店したところも多い。

*****

さて、天王寺近辺は、小さい時から、祖母に連れられて、お彼岸の時は、四天王寺へ施餓鬼流し(せがきながし)についていったり、いとこ五人と祖母で、新世界にある「通天閣」に登って、景色を楽しんだ。

もう、30年以上前の話になるので、現在の姿しかしらない人は多数いるかもしれないが、通天閣界隈は、カオスワールドであった。

旧天王寺公園(現在のてんしば)は、浮浪者のキャンピングワールドだったし、天王寺公園から新世界へ続く道には、違法のカラオケ屋があって、「おにいちゃん、1曲100円で歌えるでぇ」と、電気を盗んで営業している。

日中から、ワンカップ酒を持って、うろうろしている日雇いの人も多かった。特に絡まなければ、身の安全は保証される。

新世界はといえば、今は観光地化されているので、とても綺麗だけれど、私が小学校1年の時に、通天閣に行った時は、もう今は見かけることのないストリップ劇場があって、私よりひとつ年上のいとこが「おばあちゃん、あの看板すごい!」と指をさすので、見てみると、とんでもない看板が掲げられていて、「見ちゃダメよ!」と叱られたものだ。

*****

しかし、新世界のあたりには、グルメスポットが多く、ふぐなら「ずぼらや」だったかな?一度も行かなかったが。

新世界でよく食べたのは、「松葉」というお店のきつねうどん、今でも営業していて、観光ブックにも載る「八重かつ」の串カツとどて焼きだった。
「八重かつ」は今でも子供と一緒に食べに行く。

カウンター席で揚げたてを食べれることができるのが、魅力的である。

お腹いっぱいになる前に、希望のものを店員さんに伝えておいて「お土産」で持ち帰ることができて、家で美味しく食べる方法の紙とたれをつけてくれる。なんと、良心的!

ただし!「二度付け禁止!」は守ること!

それを守れば、何も文句は言われない。国際化してきていて、店員さんも、簡単な英会話はできるので、やりとりを見ていると面白い。

うどん屋さんは、今ではなくなってしまったけれど、大阪のおうどんでなら、難波にある「今井」もおすすめだ。

もう閉店した豚まん専門のお店も懐かしい。
ニラがたっぷり入っていて、55●の豚まんよりも匂いはきついが、お肉がジューシーで美味しかった。(今の55●は、昔より少し匂いが抑えられている)

*****

今でこそ、あべのハルカス近辺はおしゃれな街になり、新世界近辺というと、国際化と観光地化して健全な街になりつつある。
まぁ、まだジャンジャン横丁には、囲碁や将棋が打てるところでは、「賭け将棋・賭け囲碁」があるので、健全とは言い難い。(賭ける金額は低いとは思うけどね)

昔、日雇い労働の人達が暴動を起こして、西成警察署前で2〜3日戦いを繰り広げ、立ち入り禁止になったことは、あまり知られていないかもしれない。
今は西成の街も、外国人が安い宿を求めて泊まりにきているので、徐々に落ち着きのある街にはなりつつあるけれど、一筋間違えると、昔のままなので、カオスワールドが残っている。

*****

最近の変化というと、串カツ屋さんに女の子一人で食べにきて、食べる前に写真を撮って、それから食べるという子が増えたことだろう。

インスタに載せるのかな?

あぁ、こう書いていると、串カツが食べたいなぁ。

「お!応援したい!」「この人のは気に入った!」ということであれば、お気軽にサポートしていただけるとありがたいです。いただいたお金については、今後の執筆活動や本購入に充てさせていただきます。