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ピアスと私

私がピアスを開けたのは、多分18歳。


高校の卒業式の帰りに、事前に見つけておいた耳鼻科で開けてもらった。高校の制服のままで「すみません。ピアスを開けて欲しいんですけれど」と窓口で言った時は、受付のお姉さんはびっくりしていた。

きちんと「今日卒業したので、その帰りです」と伝えたので、すぐに開けてくれた。

どうしてピアスを開けたかったか?

高校1年生の時に、学校主催のカナダ語学研修旅行で、世話役をしてくれた大学生の子が、かわいいピアスをつけていていたから。とても単純かつシンプルな理由。

校則ではピアス禁止だから、高校を卒業した日にすぐにピアスを開けると決めて、卒業と同時に実行した。

しばらくの間は、消毒をしなければいけなかったけれど、穴が完成したかなと思う時期に、ファーストピアスを外してまじまじと鏡をみると、きれいに穴ができているとわかると嬉しくなった。

しかし、ここからが問題。

その当時、トレンディ女優と言われていた人が、合計5つピアスをつけていて、おしゃれだなぁと憧れて同じようにしたいと憧れた。

結局は、その女優さんと同じ合計5つ開けていた時代はある。

この私のお調子者性格が災いとなって、大変なことになった。

最初に開けた穴2つはなんともなかったけれど、後から追加で開けた穴は、雑菌が入り膿んでしまい、外さなければいけなくなった。原因はわからないけれど、少しでも受診が遅れると大変なことになっていたと医師に言われた。

ピアスを開けてから、30年。まだ存在している穴にピアスをつけている。たまに、つけない日もあるけれど、ちょっとしたお洒落でつけている。

海外旅行で、小ぶりのピアスをつけたかわいらしいおばあちゃまを見かけた。さりげないお洒落をするって、年齢を重ねるとなかなか難しい。

私自身アラフィフだけれど、海外で見かけた可愛らしいおばあちゃまのように、さりげないお洒落のひとつとして、いつまでもピアスで過ごしたい。

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