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人が過度のストレスを抱えると怖い

新型ウイルスの感染パワーで、今日明日には国が出す「緊急事態宣言」に注目が集まっている。

今まで「自粛モード」と言われていたのに「緊急事態宣言」と言われると、今でさえ日々の生活でストレスがかかって辛い人は多いのに、とんでもない行動に出る人も増えていると聞く。

人が耐えれるストレスの度合いは、個人差があるけれど、命に関わることとなると、そりゃ平常心でいられる方が難しい。

私は、過去に家庭事情のことと現在も治療中の病気で、ある日起き上がれなくなり、喋ることすらできなくなった。たまたま実家に泊まっていた日で、急いでかかりつけの病院へ連絡をした。

診察の結果「過度のストレスと病気のことで、ペンさんの脳や心が考えることを止めてるんじゃないか」という結論になり、入院か家での療養かを選ぶことになった。

主人は会社を休めないし、実家でも面倒を見るのが難しいかもということで、入院してみることになった。

ただし、今も受診しているその病院は、認知症の方が多く入院されていて、勝手に飛び出していかないようにと、二重扉・ロックありの病棟が多くある病院。先生は空き病棟を調べてくれたが、認知症の症状がある程度軽いけれども、病棟入り口が二重扉・ロックありのところしか空いていなかった。

その中でも、一人でいられる部屋を確保してくれて、入院した。

家庭事情というのは、父が前立腺癌の手術でしばらく入院すると聞いてから、不安感が高くなって眠れなくなった。それだけでがくんとメンタルが落ちるほど、当時の私は弱かった。

認知症で自分が誰かもわからないご老人を入院しているのだから、部屋に平気で入ってくるし、動けない・しゃべれない私はどうしていいか困った。

ご飯も手が不自由で食べれないし、看護師さんに無理やり口に入れられる状態。たまたま幼なじみが勤務していたことや、フィリピンから技能実習生でいる介護助手さんが優しく接してくれたことで、救われた。

しかし、他の看護師さんからは私の面倒は嫌がられて、先生と話し合いをして退院をした。

退院をしてからは父が話をしてくれて「落ち着いて、落ち着いて」と肩を摩ってくれたことで、徐々に病院から出してくれた流動食でしのいで、徐々に元の動ける体に戻った。

今はまだ治療中ではあるけれど、メンタルとしては対処方法を身につけているので、今のパニックにもなんとか持ち堪えている。体が固まるのではと、毎日不安だったけれど、今なんともないのが奇跡、いや成長の証と思っている。

入院で思ったことは、人はちょっとしたこと(命に関わること)で一気にストレスがかかること、そして密閉された環境に閉ざされるとさらにストレスがかかること。

過度のストレスは、体のどこかに症状として出てきて、最悪動けなくなることもある。

もうすぐ、緊急事態宣言が出るけれど、海外と比べれば強制力は弱いと思う。といって、簡単に奪っていく目に見えないものに対して、どうすればいいか?とにかく自衛することとお互いが助け合うことだと思う。

温かい言葉や花が一時的に見るのが辛くなるかもしれない。でも1日一回自分を抱きしめる「セルフケア」で心は落ち着くから、自分の心が辛いと感じた時は、自分にあった「暴力を伴わない心のケア」を心がけて欲しい。

降り続く雨は、きっとやむから、今だけはおうちでいよう。

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