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クラウドソーシングでの匿名性を考えてみる

先日、現在登録している某クラウドソーシングから「重要なお知らせ」ということで、メールがきた。

すでに、「顔出し・実名表記」は認められていた。仕事を依頼したいクライアント(発注主)側からの要望で、「顔出し・実名登録を出すようにすれば、検索率を上位にあげる」ということだ。

私たちクラウドソーシング登録者側は、仕事の依頼の検索をすることはできる。
もちろん、発注者側だって「うちのサイトに書いてもらう人を探したい」ということで、検索する機能がつけられている。

先日のメールの内容をざっくり言うと、
「どこの誰だかわからん人に頼むというのは、不安なので、顔出し・実名で表記してもらいたい」という発注者側の意見を取り入れたというわけである。

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発注者側の不安点は理解できる。
過去に、私自身がこのクラウドソーシング社を通じて、大手企業様から執筆依頼の相談を受けたことはある。

しかし、結局は「会社内での協議で、話はなかったことにして欲しい」という悲しい話は多々経験している。
実際にお互いが会うことなしに、仕事依頼をどうするかが「クラウドソーシング」なので、会社側も不安にはなるであろう。

ただ、問題になるのが、実名・顔出しをクラウドソーシングで行なって、その後の仕事で悪用されないかどうかということだ。
逆をいうと、発注主の「本人確認・顔写真提示」も必須ということにしなければ、働く側も「この人は信用できる人なのか?」ということ。

一応、ビジネスとしての取引場なので、こちらも選ぶ権利はあるのだから、同じ条件にしなければ、働く側が不利益を得ることになる。

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そして、これも考えて欲しかった。
主婦で、子どもさんがいるケースで、実名を出すことで、登録内容などから個人情報が抜き取られないかという点である。

SNSで実名と顔出しをしている人が多いので、小学生以上の子どもさんを持つ主婦の方には、「顔出し・実名」は酷な話で、せっかく実力があっても不利益になる可能性はある。

私も子どもがいるので、さすがに「実名・顔出し表記」については、今は見送りで、様子見をするだけである。

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今回のシステム変更については、「タレント化」ということが言われているが、確かにサイトによっては、「実名・顔出し必須」が増えつつある。

医療系サイト・美容系サイト(専門性が必要なもの)は、特に「実名・顔出し」が必須にはなり始めている。

ただ、クラウドソーシングの中では、匿名性が不利益にならないようにしておいて欲しかった。
もしかすると、これを機会に「クラウドソーシングの利用」は変わるかもしれない。

私は、様子見としているが、いつかは強制化されたとき、どう対応するべきかを今のうちに考えておくことにする。

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