私の懐かしい高校時代の朝礼での話
写真と題名がミスマッチのようですが、ミスマッチではありません。
私が卒業した学校は、某有名寺が運営している学校でした。在学当時、校内には、お寺さんの先生がいるというのは、当たり前の生活でした。
校長先生は私が卒業する時に、運営する寺の管長になるぐらいの方でしたが、いつも朝お会いすると「おはようございます」と帽子を外してお辞儀してくれます。
他には、宗教の先生や漢文の先生でお寺さんの方は多かったです。「宗教の時間」があるというのは、仏教系の学校に入学したので、受講は当然なのですが、カトリックの子でも問題はないということで、楽しく法話や仏教界では有名な方の話をしてくれて、楽しかったという思い出があります。
漢文の先生は3年間お寺さんでしたが、厳しい方でうとうと寝ていれば、チョークではなくお扇子がぶっ飛んでくるという、怖い先生でしたが、わからないところは、しっかりと教えてくれたので、お扇子飛ばしさえなければ、近寄りやすい先生だったかもしれませんね。
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さて、週に1度ではあったのですが、講堂で学年集会が行われます。
今は、校長先生がお寺とはご縁のない先生で、月1回しか行わないと聞きます。
私の時は、週1回必ず学年集会がありました。必ずその時に法話があり、校長先生自らが、法話をしてくれます。仏教では、宗派によるかもしれませんが、法話に重きをおいている学校はあります。
そして、法話をされる方の技量が問われて、上手な方は聞いていても面白いし、その中に「人間としてどうあるべきか」という要素が含まれています。
しかし、1回だけぶっ飛んだ話をされたことがあります。
「みなさん、ノストラダムスの大予言を知っていますか?日本は世界の危機を救う為に頑張らなければいけないのです!」
一同、呆然としました。周りの先生ももちろん呆然。
話によると、ノストラダムスの大予言の書の中に、太陽の国が世界を救う、太陽の国とは日本であり、日本が世界をリードするという話でした。
高校生の私たちには、ぶっ飛んだ話だなぁと思いました。今卒業してからかなりの年数は経っているけれど、日本、そして世界経済はどうなっているでしょうか?
残念ながら、校長先生が話された話とは、違う世界が展開されています。しかしですね、日本の経済状況が2〜3年悪化すると、いつかは国民が怒って、行動を起こすことになると思います。
もうその当時の校長先生は亡くなられていますし、学校運営も「東大至上主義」になって、近寄りがたい学校になってしまいましたが、用事で通る時に、あのぶっちゃけた面白い法話の思い出が思い出されます。
校長先生、いつも明るくて素敵でした。ありがとうございます。
合掌
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