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忘れたいことだってたくさんあるさ


この世の中生きていれば、楽しいこともあれば悲しいこともあるし、辛いことも苦しいこともある。

現実世界での私は、ヘラヘラしてそうでそうでもない。精神疾患を持っていて、薬とカウンセリングで自分の「こころ」をコントロールする術を長年かけて学んできたから、落ち着いてきてはいる。

もうこの病気と14年お付き合いしている。発症の原因となったことはただひとつだけれど、それを書けば、誰かが傷つくので書かない。

まぁ、高校までは明るく楽しく学校生活を送っていた私。

短大へ進学してからは、誰も信じないかもしれないが「いじめ」にあった。
今振り返っても「なぜそういう理由でいじめられたのか?」が不思議でならない。いじめた方は、今はどこでどうしているかも知らない。

会社に就職すればパワハラは受けるし、女の派閥闘争に巻き込まれるわで、ろくな社会人人生を送っていない。

恋愛だって、結婚間近の話がダメになったりして、もう誰も愛したくないと思ったほどだった。それを見事に覆したのは主人だった。

私の今の病気は、産後の肥立の悪さからきたものではあるけれど、治療費などで何か申し訳なくて「働きたい」と主人に言った。

「ペンさんはいいの。ゆっくり養生して明るい元気なペンさんに戻って欲しい。治って欲しい」

それだけだった。

ライター業を数年したけれど、体調を崩してしまった。FPの資格をライター業をしていた時にやっていたので、放置しておくわけにもいかないから、頑張って完全合格はさせようと思っている。

最近、私の身の回りではおめでたいことや少し怖いことなどが出ているけれど、「忘れていたかった記憶」が出てきて、その程度によっては過呼吸が出るようになった。

相当嫌なものになると、吐くこともある。本当に嫌な思い出を目の前にした時のみだけれど、心や記憶は「思い出したくないよ」と脳内で叫んでいるんだな。

誰にだって、思い出したくない記憶、忘れたいけれど消えない記憶はたくさんあると思う。ネットの世界では、誰が読むかわからないから、自分がみたくない記憶の話を目にしてしまうことはあるだろう。

「スルーするのが大事だよ」と言われるけれど、なかなかできない。システム上で見せない方法はあるけれど、やはり難しい。

嫌な記憶、忘れたい記憶を消し去る為にはどうすればいい?

それは、自分が今以上に幸せになって、見たくない記憶を吹き飛ばすこと。
完全に消すことはできないけれど、「あんな自分もいたよね」って気軽に思い出せても、卑屈にならずに明るく笑い飛ばせるぐらいに成長すること。

もし、自分にとってつらい記憶を思い起こさせることがあれば、物理的に離れよう。思い出した頃に開いてみると、なんの足跡もなくなるから。

無理に忘れようとしなくていい。長い時間がかかってもいい。

ゆっくり記憶と付き合いながら、そっと2度と開けられない記憶の扉に鍵をかけていこう。


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