【30代の生き方】物事を続けることは当たり前じゃない
2018年ももう11月。来月には今年はもう終わってしまう。
急に終わりを意識したある日。私はこんなことに気づいた。全然プライベートが充実していない。なぜだ。
その時まで私は自分のプライベートが充実していると思っていた。いや思い込んでいた。毎週何かしら予定は入っていたし、実際10月はずっと週末は予定が入っていた気がする。だけどストレスは溜まるし一方でお金は減っていく。これは何か無駄なことをやっているからだ。やっと気づいた。
そして思い当たる1つを年末で辞めることにしました。1人暮らししてから始めた2年半続けた習い事の料理教室です。
こんな不純なことを言うと怒られるかもしれないけど、料理教室に通い始めたのは彼氏が欲しくて、出会いのきっかけが欲しかったから。先生もびっくりの不純な動機! なので料理を重視している所ではなく、交流を大事にしている料理教室を探して申し込み。もちろん男性も募集しているところ。私の住んでいるところは私の大好きなメーカー男性が多く、我ながら戦略的な申し込みでした(本当かよ)。
そのお料理教室は12人で一斉に料理を作るので、料理の作業はあまりない。ウリにしているのは料理教室のメンバーとの交流。作ったお料理を食べた後、お金を出せば飲み会がついてくるのだ。しかしこれが高くて1回6000円くらい。お月謝が4000円くらいなので毎月1回は1万円が飛ぶ。割とお財布に痛い…
けれど目的は出会いだったので(何をやっているんだ)、毎月比較的残っていました。そんな中で恋愛という出会いだけではなく本当にたくさんの人に出会いました。普段私は仕事柄、職場の営業という職種と高校の先生としかほとんど話しません。そして職場の仲間は私の年下がほとんどです。そんな中メーカーの方を始め、年上の方とお話ししたり、主婦の方の話を聞いたり、同世代でも全く違うお仕事の人と交流することは1人暮らしを始めた私にとって尊い財産でした。
また、お教室の人に誘われてランニングにも出会えました。高3の時1キロ走で気持ち悪くなり、保健室に駆け込んだ私が13年後21キロの大会に出て完走できるなんて思いもしませんでした。自分が出来っこないと思っていたことに出会えたのも料理教室がきっかけです。
そしてお教室を始めて半年たったとき、奇跡が訪れます。料理教室の後いつものように飲み会にいたら、ある男性に話しかけられました。1年通っているが友達がいないということだったので「かわいそう! 皆で飲みにいこうよ! 」と話したのがきっかけで、そこからとんとん拍子に関係が進み、1か月位で付き合うことに。おお、すごい料理教室。
しかしここで私は困ります。さて。
目標を達成してしまった今、もうこの教室にはあまり用がないぞ。もう先生目線だったら最低の生徒の心境です。。
だけどそんなこと口が裂けても言えません。不純すぎて言えないよー。困りました。なので私は頑張りました。教室で他の目標が出来るよう。不純な動機しか持てない自分を認めるのが嫌だったのです。
まずは料理教室のメニューの復習。毎週毎週一生懸命レシピにメモして、足りない調味料は先生から買って。毎月欠かさず料理教室のレシピは作って先生に写真を送っていました。お休みの月以外全部送ってた、超優等生はわたしだよ。なるべくランニングのイベントも出るようにしていたし、ついにはランニング遠征の幹事まで引き受けていました。もう超絶優等生。我ながらすごい。飲み会も出来るだけ最後までいて、話が盛り上がるように人の話を聞くように意識していました。
しかしある日色々あって今年の3月に彼氏と別れてしまったとき、ふと思いました。あれ、何で私この教室にいるんだっけ。そもそも彼と出会った以外に何か私が強烈に心に残るものはあるんだっけ。でもその時には幹事を引き受けたランニング遠征が残っていました。うーんまあいいか。
そして案の定、遠征が終わった9月に教室に行きたくない病を発症。本音で言えば出会いがもしないとしたら、私はがっつり料理がしたい。そしてそこまでランニングは好きじゃないからイベントも出たくない。
極めつけは最初いいなと思っていた飲み会。私はあまりにも優等生の自分を出しすぎて、たまに自分が本音で思っていることを言うと、否定をされることにものすごく傷ついていました。私は料理が得意だし割と自炊するので家庭的だと思っている人が多かったんでしょう。自分は割と仕事が大好きなのですが、仕事をしているよりも結婚したほうがいいよとか強い女性はもてないよとかすごい言われました。極めつけは婚活の話をしたら、それって意味あるのかなあって言われました。
いや、確かにその通りかもしれないけどお金を払ってまで自分を否定されて嬉しいドMっているの?私は心が広くないから無理だよん。
でも全て自分が悪いんです。私は自分を1年以上も偽っていました。そんな偽りの自分を演じ続けて、心地よい場所なんて得られるはずがないんです。本当の私は男の人となるべく話したくて料理するならがっつりやりたいし、なるべく走りたくないし、休みの日はぎりぎりまでゆっくりしたくて、飲み会では話したい人間なんです。だけど今更もう本当の自分を出すのは手遅れだと気づきました。そしてどんどん教室に行きたくなくなり、ついに今月もお休みすることになり、もうけじめをつけようと来月お教室に行って、お礼を言って辞めることにしました。
で、ここまで長かったけどこんなことが言いたかったのではなく(長い)、私自身が物事を長く続けられるときは自分という人間をしっかりだして、周りの人間に受け入れられていると自信が持てるときなんだなと気づきました。
今の私の仕事は続けようと思ってなかったけど4年目になります。特にやりたくなかった営業を始めてから2年半、私は辞めたいと思ったことがありません(いやだと思ったことはある)。何故かというと仕事の内容が楽しいのもありますが、1番は自分の素顔を受け止めてくれる仲間がいるからです。
私の悪い癖で今までポンコツの癖に優等生でいようとすることがありました。大体そんなときって自分を受け入れてもらえないかもって自信がないとき。でも今のメンバーは違います。32歳でメンバーにしてみたら年上の癖に頼りないし、しょっちゅう情緒不安定になる私を皆否定せず受け止めてくれます。
続けることって当たり前じゃないんだって今回本当に気づきました。今私は当たり前のように仕事を4年目続けている。そして料理教室も最近まで辞めるつもりなくて続けるつもりでした。基本的に誰しも辞めたいと思って物事を始めていない。ではなぜ辞めてしまうんだろう。それは自分自身が出せないからじゃないかって思います。ずっと自分を偽り続けているから疲れるし、嫌々やるから成果もでない。だとしたらどんな場所でも勇気を持って自分を出すことだと思います。私はこういう人間なんだって。それを受け入れてくれる人は絶対にいるし、もし受け止めてもらえなかったらそこは自分のいる場所でないんだろうな。
とはいえ2年半色々なことに出会わせてくれた教室には感謝です。そして自分を出す勇気が出せなかったことに反省。そして一方で今一緒に働いている仲間にも心からの感謝。しばらくはゆっくりして自分のやりたいことを見つめなおす期間にしようと思います。
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