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放送大学での学びに意味はあったのか?

2022年度~2023年度の2年間、学び直しというよりは「学び足し」で大学教育を受けました。

その意味はあったのか?というと、資格所得という形にはならなかった(*コロナの影響で面接授業の競争率激化)ので、100点満点ではありませんでした。
しかし次の目標である大学院入学には良いステップになりました。(ほとんどの社会人入学試験は「指導教授との関係性(事前面談)」「面接試験でのプレゼン内容」が重要)
よって、放送大学での学びは体感80点くらいの満足感はあるでしょうか。

2年間、どんな勉強を実行したのか?(効率的な学習スタイルの開発)

まず単位所得は「楽勝だろう」と軽く考えていました。これが良い意味で誤算でした。
どの授業も視聴するのは24時間可能、巻き戻しもできてイージーなのですが、並行して読むテキストが分厚いです。(平均250ページ以上)

私が大学に通学していた1990年代後半は授業のテキストが配布されることはありませんでしたし、授業中の聞き取り一発勝負でした。
一方、放送大学は講師の先生の練りに練ったテキストが自動的に宅配されてきます。(これが授業料に含まれているのですから、とてもお得です。)
しかし開始後3.5ヶ月で単位認定試験になりますから、とにかく消化するのが大変でした。

最終的に私は以下を実行して、勉強の流れができました。

・テキスト内の文章を一文ずつ、斜線で区切る(可読性を高める)
・蛍光ペンは2色(イエローと薄いブルー。ときおり+1色)を常備
・視聴しながら、鉛筆でバリバリ書き込む

つまり「ノートを取る」という作業を中止しました。
最初はノートを10冊くらい買い込んで準備したのですが、授業のスピード感に合わなくなりました。

勉強して良かったと実感した点は、2つです。

知っておかなければという科目をピンポイントで勉強できた

勉強したことが、ある日、別の科目でも遭遇する

この「2度目の出会い」の積み重ねで学習は定着します。
つまり「全く知らない知識、一度しか出会っていない知識」は力にならないと私は考えています。

一度目の出会い(つまり基礎)を放送大学という、選りすぐりの講師陣(2人に1人の確率で東大or京大レベルの先生)から与えてもらったのは良かったですね。いわゆる名門大学に通っても、このレベルの先生には出会えないものです。

ありふれた1つのことを徹底的に考える、というのは大事だと思っています。
たとえば学習・言語心理学(21)は「そもそも学習とは何か?」をじっくり考える内容でした。

心理学には直結しませんが、健康への力の探求(19)も、健康とは何か?という哲学的&科学的な授業で良かったですね。
ストレスについてひたすら深く考える内容でした。


なお、放送大学で心理学系を学ぶ上で注意点は1つです。

統計学系の科目は、腰を据えて

なるべくイージーな科目を…と消極的な選択をしたのですが、それでも理解できたのは50%くらいでした。

心理学統計法(21)はゆっくり学ぶスタイル…のはずですが、第6回くらいから、もう理解が怪しい感じになってしまいました。

この科目を取る時は「これ一本」と覚悟を決めてじっくり勉強するくらいでちょうどいいかもしれません。

面白さを感じられるまで理解するのは、ごく普通の生活を送っている一般人には難しいと思います。追走で精一杯…と覚悟を決めて、単位所得を目指すことになると思います。

以上、後学の方に参考になればと思います。

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