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生きるって何なんだろう-『おかあちゃんとの約束』いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロにハガキでご感想をお寄せいただきました

敗戦から1年後、満州の「通化」から故郷の静岡までの道のりを、たった2人だけで引き揚げてきた幼い姉弟がいました。

今年もまた、あの暑い夏がやってきます。
終戦記念日。
しかし、この幼い姉弟の戦争はその日から始まったのです。
敗戦から1年後、満州の「通化」から故郷の静岡までの道のりを、たった2人だけで引き揚げてきた幼い姉弟がいました。
いっちゃん10歳、キヨシちゃん6歳。

2016年、ペンコムより出版の『おかあちゃんとの約束』いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロにご感想をお寄せいただきましたので、ご本人に許可をいただきご紹介いたします。

いっちゃんにキヨシちゃんをたくした母の強さ
それに答えたいっちゃん
幼い二人旅、それも外国

まだ日本がどんな国とも理解できないであろう子供が母を信じて母国までたどりついた時のショック……。

その後のいっちゃんの人生 本当に生きるって何なんだろうと思い。

色々あるけれど、幸せな人生に感謝します。

10歳と6歳。幼い姉弟2人で満洲から引き揚げの実話『お母ちゃんとの約束』10歳の子供の目線で描いた児童向け書籍

『おかあちゃんとの約束』には多くの方から感想をお寄せ頂いています

敗戦から1年後、満州の通化から故郷の静岡までの道のりを、たった2人だけで引き揚げてきた幼い姉弟がいました。

「キヨシちゃんの手を絶対に離してはいけないよ」

お母ちゃんとの約束をひたすら守り続けて、10歳のいっちゃんは、6歳の弟・キヨシちゃんの手を引き、果てしなく続く中国の大地を、一歩また一歩と歩き続けたのでした。
2人の願いはただ1つ。 日本で「お母ちゃんと会いたい!」

しかし、お母ちゃんはもう、この世にはいなかったのでした。


いっちゃんこと、望月郁江さんの体験を長女の泉さんと共に著した『お母ちゃんとの約束』いっちゃんとキヨシちゃんが歩いた満州五五〇キロ(2016年、ペンコム刊)。
当時のいっちゃんと同じ10歳の子どもたちにも分かるようにと児童向けに出版したところ、児童だけでなく、満州からの引き揚げ体験のある本人や家族から大きな反響が編集室に寄せられました。

夏休み、ぜひ、ご家族でお読み頂けたらと思います。


■原作者 望月郁江(モチヅキ イクエ)プロフィール

1936年〜2019年。静岡市生まれ。1943年国民学校入学を機に、設計技師だった父親の仕事の関係で、父、母、妹、弟と満州の通化市に渡る。9歳で終戦をむかえ、翌1946年9月3日、10歳の時に日本へ引き揚げるため、6歳の弟を連れ、2人で通化市を出発。故郷の静岡に着いたのは、5週間後の1946年10月13日だった。その後、3人の子供、5人の孫に恵まれ、夫と共に静岡市で平穏に暮らした。

■著者 望月 泉(モチヅキ イズミ)プロフィール

1966年、望月郁江の長女として静岡市に生まれ育つ。アメリカの大学院で中等教育学を学び、卒業後はアメリカの州立大学で日本語を教える。国際結婚をし、夫の転勤でワシントンDCを拠点にインドネシア、カナダ、パキスタン、中国などに駐在。幼い頃から聞いていた母親の引き揚げ話を、1冊の本にまとめるという長年の思いを実現。2児の母。

書籍情報


・著者:望月 泉(もちづき いずみ)
・発売日:2016年10月11日
・定価:本体1,200円(税別)
・判型:A5判、ハードカバー
・ページ数:180ページ
・ISBN:978-4-8443-7746-7
・発行:株式会社ペンコム
・発売:株式会社インプレス