Windows 11に見放されるパソコンの行方
Windows 11はシステム要件が厳しく設定され、数年前のモデルでもインストールできないパソコンもあります。
そんなWindows 11に見放されるパソコンをどうするか・・・いろいろと考えています。
Windows 11にバージョンアップできないパソコン
マイクロソフトはWindows 11のシステム要件を厳しく設定し、一定の要件を満たさないパソコンはインストールできなくしています。
Windows 10のシステム要件は緩かったので10年前のパソコンでもインストールして使うことができましたが、Windows 11では数年前に購入したパソコンでもバージョンアップできない製品があります。
システム要件で引っかかりやすいのは、CPUとTPM2.0の2点。
CPUは大まかに2018年モデル以降のものが要件を満たします。
TPM2.0はセキュリティを提供するモジュールでメイン基板(マザーボード)に実装されるものです。
ハードウェアの要件を満たさないパソコンはWindows 10から11にバージョンアップすることができません。
システム要件チェックを回避して強引にインストールすることは可能ですが、22H2 から23H2などWindows 11内のバージョンアップでもシステム要件チェックがあるためバージョンアップできません。
また、当然ながらマイクロソフトの保証外なのでサポートを受けることもできません。
非Windowsという選択
Windows 11に見放されたパソコンでも、Windowsにこだわらなければ最新のOSをインストールして安全に使う方法があります。
現在、無料で利用できる主なOSとして、LinuxとChromeOSがあり、一般的なWindowsパソコンなら問題なく利用できます。
ChromeOS
ChromeOSはGoogleのブラウザChromeの規格を利用したOSで、ChromeというブラウザをOSとして使うような感覚。
特定のアプリをインストールすることはできませんが、ブラウザで利用できるサービスならウェブアプリとして設定して使うことができます。
※本家のChromebookはGoogle playが利用できAndroidアプリをインストールして使うことができますが、ChromeOSではその機能はありません。
パソコンにインストールするChromeOSはChromeOS Flexとして配布されています。
Linux
昔からあるオープンソースのOSで、macOSやAndroid、ChromeOSなどもLinuxをベースに開発されているものです。
Linuxにはディストリビューションと言われる様々な配布形式がありますが、普及率と人気が高いのはUbuntu(ウブントゥ)でしょう。
LinuxはLinux用のアプリが開発・配布されているものが多く自由度が高いです。
主なところでは、Microsoft Edge、Googel Chrome、Firefoxといったブラウザ、VS CodeやObsidianなどのエディタ、ノートアプリ、グラフィックアプリのGIMPやFTPソフトのFileZillaなどもLinuxアプリがあります。
Linuxにはアプリを配布するストア機能があり、様々なアプリをそこから選んでインストールして使うこともできます。
再生OS候補No1はLinux Ubuntuか?
うちではChromeOSとUbuntu、それぞれをインストールしたパソコンを作成し使用していますが、使い勝手の面ではUbuntuに軍配が上がりますね。
Microsoft Edgeをインストールできることで、Windowsと同じ感覚で利用できる点が見逃せません。
ブラウザアプリとして設定することで、OneDriveやOfficeオンラインも独立したアプリのような感覚で使えるので、WordやExcelがインストールできなくてもある程度のことまでできますし、Windowsとのデータ共有もスムーズです。
2025年問題に備える
Windows 10のサポート終了は2025年10月14日。
サポートは終了するけれどWindows 11にバージョンアップできないパソコンが山のようにできるでしょう。
システム要件を満たさないパソコンの場合、Windows 11を使いたければパソコンを買い替えることになりますが、では残されたパソコンはどうする?
故障しているわけではないのにOSのサポートが切れただけで使わないのはもったいない・・・。
そんな時はLinuxやChromeOSをインストールして安全にサブマシンとして使えるように再生するのがいいかと。
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