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ドイツの「セント ニコラウスの日」〜サンタの起源と上履き〜

ドイツでは、12月6日の「セント ニコラウスの日」に、幼稚園や小学校に、おじいさんがきます。白ひげに赤い帽子に、白と赤い服。これだけ聞くと、サンタさんを思い出しますし、実際に、サンタはセントニコラウスが起源ではという説もあるそうです。

しかし、赤い帽子と赤い服と白い髭と言っても、サンタさんとはだいぶ違います。

ドイツのセントニコラウスさんはこちら。

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大抵、生徒のお父さんか年配の先生がひげで顔を隠してご活躍。

セントニコラウスはキリスト教の聖人なので、キリスト教各国にその日をお祝いする習慣があるかと思います。ドイツのニコラウスさんも、やはりサンタさんと違い、キリスト教らしい格好です。赤の服は長い祭服で、赤の帽子はミトラという、聖職者がつける長い帽子。聖職者が持つ杖も持っています

更に、一緒に袋を持った人もセットで登場します。その方は、「悪い子は連れてっちゃうぞ!」と怖い役の人。日本のなまはげを思い出します。下の写真は、その方ではなく、ニコラウスがにこやかにチョコを配っている所。娘の学校は、怖い役の人は登場しませんでした。

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ニコラウスは、子供いわく、みんなにニコラウス型のチョコをくれたり、靴の中に、金貨のチョコとみかんをいれてくれるそう。(靴は、クリスマス用の飾り物でなく、今日履いてきた、ちょっと臭いかもしれない本物の靴です)

日本でも、クリスマスにお菓子が入っているブーツが売っていたりしますが、その起源はこれかもしれません。でも、実際はみかんや金貨のチョコそのものを、履いてきた靴に入れてる訳です。

「あれ、欧米なのに、学校や幼稚園で上履きに履き替えてるの?」という疑問もあるかもしれません。

ドイツではYesでした。日本と同様、ドイツにも上履きという概念がありました。「Hausschuhe」(ハオスシューエ)訳すと、家履きみたいな意味です。幼稚園や小学校低学年の子は、それに、ロッカーの辺りで履き替えていました。(中学生や高校生は日本の大学生の様に、履き替えません。)

この上履きみたいなHausschuheは、ドイツの靴屋さんにもコーナーがあって、普通に売っています。日本の上履きは白で指定が多いですが、ドイツのは、濃いピンク、ハート柄、ユニコーン柄、馬柄、華やかで、様々。娘はいつも、どれにしようかなと楽しそうに迷っていました。ファー付きのクロックスみたいな子もいて、まあ、自由です。

娘は「日本の上履きは、みんな白なんだね」と少し残念そうに言っていました。母としても、汚れが目立つ白の上履きの洗濯が大変なので、濃いピンクや紺が有難いのですがね!

こちらの写真は郊外の街のクリスマスマルクトであった本格的なニコラウスさん。

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