某氏による事故に関するWikipediaでの騒動まとめ


とある事故に関して、事故を起こした車の運転手Aに関する、Wikipediaでの記述の扱いに対して内外で論を呼んでいる。

Wikipedia側の立場

Wikipedia側は、従来よりWikipediaの方針に基づいて、事故記事や運転手Aを主題とする記事において両者を関連付けていない。Aの記事のノートでは、それを問題視した初心者がたびたび話題を立ち上げ、時には記事への強行編集も行われる。そのたびに、方針を熟知した利用者たちが対応に追われている。

私達はWIkipediaの記事そのものについて議論しているのであって、対象者のことを擁護することは一切ありません。記事の内容は、Wikipediaにて記事を執筆するためのルール、つまり方針とガイドラインに反している、にもかかわらずそのルールに反した行為が続き行われている(Wikipedia:荒らし参照)ことから、特に熟練の方々が編集に待ったをかけているのです。要するに、みんなで野球やってるときに、いきなり特別ルールでサッカーやったら迷惑極まりない、って話です。なお、当記事について、全保護となっても当然でしょうし、また方針とガイドラインに照らし合わせると、特筆性を満たしているとは言えず、削除妥当、つまり当記事はWikipediaには不要であると私は考えています。
--A氏記事ノート(過去ログ)でのコメント、Shizuhaさんによる
表題の通り、本記事に対し長期の拡張半保護をかけることを提案します。
本記事は例の一件以来荒らされ続けてます。
2019/04/20、半保護(Ohgiさん)
2019/04/21、編集合戦を理由とする全保護1週間。(㭍月例祭さん)
2019/04/27、荒らし防止のためノートでの合意により全保護1ヶ月(システム上は延長・ぱたごんさん)
2019/05/27、全保護自動失効
2019/05/27、荒らしにより半保護3ヶ月。(Bellcricketさん)
2019/08/27、半保護自動失効。
2019/08/27、半保護3ヶ月(ぱたごんさん)
2019/09/03、半保護破りとして全保護3ヶ月(ぱたごんさん)
2019/12/03、自動失効
2019/12/05、全保護3ヶ月(ぱたごんさん)
2020/03/05、自動失効
2020/03/05、全保護3ヶ月(Sumaruさん)
2020/05/14、拡張半保護に格下げ、期間変更なし(Bletillaさん)
2020/06/05、自動執行
2020/06/06、拡張半保護(Sumaruさん)
2020/09/06、解除予定
保護解除→即荒らされる→保護掛け直し、とみるも無残な履歴となっています。 この様子では9月に再発する可能性が極めて高いでしょう。しかし解除されるたびに荒らし、掛け直し、必要があれば版指定削除、というのは時間の無駄以外の何者でもありません。
よって、3ヶ月以上の拡張半保護が必要と考えました。みなさんはいかがお考えでしょうか。私としてはとりあえず1年間かけるべきかなと思っています。(それ以上長期に反対するものではありませんが・・・)
--同ノートでのコメント、Q8jさんによる


無理解なまとめ記事も

ネット上には、この騒動に関して、陰謀論を煽るようなまとめ記事等も存在する。誤った情報の拡散を防ぐため具体的なリンクはあげないが、「Aに寄付されたんじゃないか」「Wikipediaは右翼だ」など、事実無根、根拠不明の内容となっている。

外部の反応

この件に関して、「ツイッター速報」などによって煽り記事が作成されている。これらはフェイクニュースであるにもかかわらず広く拡散され、それを信じ込んだ外野の人々が見事に踊らされる結果となっている。noteではこんな記事を見つけた。

この記事なんか、ネット上の嘘情報に見事に「踊らされている」例である。滑稽ですね。

「死んだ」とまで言われちゃってますが、普通に基準を満たせば書かれるんだよね。例えば相模原の事件では本人が手記を出しているため記事には実名で書いているが、手記が出されなければこの件の加害者も実名では書かれなかったのではないかと思う。もみ消し云々以前に元から書かないことになっているのだ。そんな簡単なことも調べられないネット民がうじゃうじゃいる現状、ネット民連中の情報リテラシーを強く疑う。

記事の保護についても突拍子もない陰謀論を宣っている様子を頻繁に見るが、上記のように書かないことになっているのにもかかわらず無理やり書きに来るアホがいるんだからそりゃあしゃあない。じゃあどうしろってんだよ。

「編集禁止」などとも言われているが、この記事にかけられている「拡張半保護」というのは端的にいうと「一定の編集歴がある人なら編集していいよ」というものである。この「一定の編集歴がある人」というのは「拡張承認された利用者」と呼ばれる(私もそこに含まれる)のだが、こういう人たちはルール上書いてはならないことを理解し、Wikipediaが何のための場所であるか弁えているから書かずに大人しくしているのだ。そこに外野から飛び込んできてルール無視の編集をするような人に関しては、もはやただの荒らしである。

総括

Wikipediaは即座に情報を反映できるところが強みではある。だが、すべての利用者の快適、そして記事の主題への言及、ここのバランスをとりながら運営していかなければならない。新しい人が編集に携わってくれることは非常に望ましいが、方針の理解は必須であり、それを疎かにすれば今回のような問題が起こる。

また、この問題は今も尚継続中であるため、さらなる問題の発生も予想できる。非常に頭の痛い問題だが、注視していきたい。


2020/09/14 投稿
2020/09/16 追記更新
2020/09/23 追記更新

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?