嫌なことを嫌と言う
元彼は、本当にずるいと思う。
私はハグをされたら、そのあたたかさから逃げることができない。
元彼と私は、死ぬほど相性がよく、また死ぬほど相性が悪かった。
人との触れ合いを渇望するが故に拒絶する私には、少し強引なくらいの触れ方じゃないと触れられない。触れることを許していないのに、そのガードを突き破ってくるぐらいの彼だから、触れることができた。
怖くて自分から求めることができない私は、与えられたものにすがるしかなかった。
崩れてしまう自分が嫌だ。
崩れることを許さなかった元彼が嫌だ。
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