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今日のわたしはよく頑張った


いつも、時短で正社員で仕事をしていて、子供といる時間が少ないのが寂しかった。
私の母は主婦でいつもそばにいてくれた。いつのまに、わたしはこんなバリバリのキャリアママみたいなとこまできちゃったんだろう。
でも仕事も前みたいにはいかず、中途半端で。

でも今日は違った。金曜日。
仕事をしっかり成果を出せた。そして今日は旦那さんが仕事と飲み会で泊まりでいないので、帰ってきたら簡単なメニューで子供とご飯を食べて。
実家の母が、近くの川に蛍がいる、というニュースを聞いて教えてくれた。3歳の子供はすっかり行く気になって、夕飯も早食い。でも時間はもう7時半。今から行く、、?明日にしない?とお話したら顔をくしゃくしゃにして大泣き出してしまった、早く食べなきゃ行けないよ、によってがんばらせた手前もあり、行くことに決めた。
一駅夜の電車に乗り。降りて河原でホタルを見た。入り口付近にはいなくて、もう夜遅いので川の奥まで行くか迷ったけど息子が私の手をひき歩くので、奥まで行ったところ、とてもきれいに宙で光る蛍がいた。
こんなにきれいだったかな、と思った
。しっとりとした匂いの中で。息子が奥まで連れて行ってくれなかったら、たぶん見れなかった。

印象的だったのは夜の町。 
息子もいつもとちがう町にキョロキョロ。わたしは、息子がうまれてからなかなからこんな夜8時すぎに外をうろつかないので、華金で居酒屋の光や笑い声が賑わう町に、あぁ私もこんなふうに過ごしたなぁと思い出した。
そして、こんな時間帯にも普段電車に乗らないので、電車の中には部活が塾帰りかの高校生の男の子たち。こんな時間まで頑張ってるんだなぁ、我が子もいつかこんなお兄さんになるんだなぁ、と重ねた。
お酒を飲んで少し赤ら顔のサラリーマン。
全部、私も経験してきた景色。
きっと周りから見たら、いまジーパンのラフな姿で我が子をひざにのせて電車に乗る私は、ただお母さん。
一日息子と一緒にいたかのようなお母さんにみえてるだろう。

でもわたしは、
さっきまでスーツで仕事をして
いまはジーパンで息子と蛍をみにいって

わたしは 働く人 でもあり
この子の  母 でもあり
そんなふうに両方楽しめるなんてすごいいいんじゃない、と思えた。
今日は、そんなふうに思えた。

案の定帰ってふとんをひいたら、保育園もいって、夜も頑張ってたくさん歩いてた息子は、歯磨きをした後、あっという間に布団でひとりで寝てしまった。

でもそれでいい。
だって明日は土曜日。
楽しいゆっくりしたお休みのはじまり。明日息子が目が覚めたら、2人で明るいお風呂に入ろう。

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