佐倉奏の読書ことはじめ(その4)

その3はこちら

さて、「ギヤマン壺の謎」で、はやみねかおる先生の「赤い夢」へと足を踏み入れた佐倉。
そこから、「名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ」にどっぷりと浸かっていきました。
はやみね先生の世界では、
「みんなが幸せになるように事件を解決する」のが名探偵。
常識のない名探偵・夢水清志郎にたくさんの謎へ誘われました。

そんな中、筆者が同じ「怪盗クイーンシリーズ」や「都会のトム&ソーヤシリーズ」に出会います。
初めは、「はやみねかおる先生の作品だー」と思い、手に取ったのですが、読んでびっくり。
ページを捲ると、「夢水シリーズ」で出会ったことのあるキャラが出てくるのです。
夢水シリーズの上越警部や岩清水刑事が怪盗クイーンシリーズへ出てきたり、
マチトムシリーズの堀越Dが解答クイーンシリーズに出てきたり……
同じシリーズを読むだけでも楽しいのに、他のシリーズも合わせて読むと「ニヤリ」とできる仕掛けがたくさん。

「同じ作者の本を読むってこんなに楽しいんだ!」
ということに気づいた瞬間でした。
(はやみねワールドの場合、こういうキャラのクロスオーバーは、ファンサービス……で済まなくて、はやみねワールドの根幹にも関わってくるわけですが……その辺を語り出すと長くなるのでまた今度。)

それ以来、気に入った本があると、同じ作者の本も合わせて読むようになりました。


総括すると、

・読書習慣が身についたキッカケ→ズッコケ三人組シリーズ
・シリーズものを読むキッカケ→パスワードシリーズ
・同じ作者の作品を読む楽しさに気づいたキッカケ→はやみねかおる先生


という感じでしょうか。

付け加えて、こういった読書経験を積ませてくれたものとして、
「児童向け文庫レーベル」
の存在が大きかったです。

特にお世話になったのは、やはり講談社の「青い鳥文庫」。
パスワードシリーズ、夢水シリーズ、クイーンシリーズ、タイムスリップ探偵団シリーズなどのシリーズものを中心に、豊富なラインナップで、本屋に行くと、真っ先に行くのは青い鳥文庫コーナーでした。
少ない小遣いで財布の残高とにらめっこしながら、その日に買う本を品定めする時間は、至福でした。

年齢と共に、「青い鳥文庫」コーナーを巣立ち、書店内の一般文庫コーナー中心に書店巡りするようになりました。
でも、時折里帰りするように、「青い鳥文庫」コーナーに戻ってしまいます。
それだけ私にとって影響の大きいコーナーだったのだと、つくづく思います。


ということで、
佐倉の読書ことはじめ、終わりにしたいとおもます。

同じような読書経験がある方、いらっしゃいましたら、是非コメントください。

xもやってます→@sakura_s68

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