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52㌹のおサボりさん-2021年5月7日-その16

どーーしても学校に行きたくなくて、サボりました。小中高、サボったことなど一度もありません。強いて言うなら高校でサボり未遂はしましたが。親にバレたくないから、親達の前では学校へ行くふりをして、そのまま橋の下へ直行した。
俺の家の近所に川があるが、橋の下がこれまた良い避難場所になっていて、酷い雨の日の次の日は水没しちゃうけど、夏でも涼しいし、冬は元より温かい気候だから気にしなくて良い、かなり快適な自分だけの秘密基地、といった場所だった。母も幼少の頃にそこで遊んでいたらしい。
水の音が常に流れ、ソヨソヨと風が吹く。田んぼの水を引いているらしく、俺視点では向こう側にトンネルの様に向こう側が見えて、そこから風が通って尚良い。ハヤの群れが泳いだり、鯉やナマズを見かけたりする。今日は、シジュウカラが何匹も入れ代わり立ち代わりで水浴びに来ていた。小学生の頃、給食で大量に余ったパンを持ち帰って鯉にやったことがある。その時は狭く浅い川に40匹くらい集まった。写真を改めて見ると、ゴミが浮いているのが目立つ。いつか恩返しに掃除をしたいと考えている。


そこで俺は祖母から借りていた「52ヘルツのクジラ達」という本を読んだ。今年、本屋大賞を受賞したという。
本の虫だったけど最近は読んでなかったから良い刺激になった。橋の下だと特に集中して読める。星野源の「SUN」を何百周も流しながら読む本は格別だった。
ネタバレにもなる上に学の無さがバレるから敢えて本の内容については話さないことにする。
流石に本屋が選んだだけの事はあって読みやすい本なので、本が苦手な人も是非手にとって読んでみてほしい。

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