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チベット語をどうやって勉強してきたか書いてみる

このトップ画像は、チベット・カム地方のカンゼに行った時、川のほとりに咲いていたお花の写真です。キラキラの太陽光を浴びた、薄ピンクのお花。とってもきれいに写せたので気に入っています。

今日は、今まで私がチベット語をどうやって勉強してみたのかを書いてみたいと思います。

その前に、勉強する動機について

「なんでチベット語を勉強しているの?」とよく聞かれます。私がチベット語を勉強している理由は、楽しいからです。チベット語が好きで、読めたり通じたりすると嬉しいから。それ以外に明確な理由はありません。どんな楽しみがあるのかについては、また別の機会に書きますね。

今のチベット語レベル(自己認識)

私がチベット語を勉強し始めたのは、2016年の頃でした。それから現在まで約7年間ほぼ独学で続けていて、チベットの人たちとの日常会話?世間話?くらいは、ラサ方言とアムド方言でできるようになったかな感じています。「トラベルチベット語」と言ってもいいかもしれません。

読む方は、まとまった文章ではわからない単語は飛ばしながら読み進め、大体の意味が把握できる程度です。辞書があれば意味は取れるくらいでしょうか。仏教の経典や論書を読むのはまだまだ難しいですが、それは今勉強中です!

これまで勉強したこと

では、今までどうやって勉強してきたか。書いてみますね〜

【基礎】

チベット文化研究所にてラサ方言クラス受講(週1回、1回1.5時間)。最初4人いた生徒さんが徐々にいなくなり、1年後に私だけに。クラスが消滅。これ以降、主に独学することに。
ニューエクスプレス・チベット語

【仏教系】

■単発の仏教系オンラインチベット語クラス(月一回)に参加

■『クンサンラマの教え』自主勉強会 現在も継続中

■『チベット語の般若心経』 現在学習中
★基本的な仏教用語について解説がついているのが助かります!チベット仏教を学ぶ目的でチベット語を勉強する方は必携の本ではないでしょうか。

【会話系】

■ダラムサラ・チベット語スクールEsukhia オンライン会話レッスン受講(マンツーマン。週2回、1回1時間、1年間受講)

■アムド・バルゾン出身チベット人の先生によるアムド方言オンライン会話レッスン受講(マンツーマン。週1回、1回2時間、半年間受講)
↑カンゼとラブラン・マチュを旅したときに、ラサ方言が全然通じなくて。日本からアクセスの良いのはアムドだから、現地の人と話すため、また映画や文学の翻訳をするにはアムド方言だ!と思い。また別の機会に詳しく書きます。

■会話系テキストで学習したもの(全ページ勉強したわけではない)
アムド・チベット語の発音と会話
Colloquial Amdo Tibetan
安多藏话读
Heart of Tibetan Language

【文法系】

実践チベット語文法
★文法を学ぶならコレ!!ちょうど良い分量で例文が載っていて勉強しやすい。文語を学ぶなら文法をしっかり理解する必要がありますよね。文法ちゃんとやりたいなら、この本がめっちゃおすすめです!

བོད་ཀྱི་བརྡ་སྤྲོད་རིག་པའི་ཁྲིད་རྒྱུན་རབ་གསལ་མེ་ལོང་།
★上記『実践チベット語文法』はこの本をもとに編集されたもの。より多くの例文を見たいならコレがおすすめです。チベット語で書かれたチベット語文法の本なので、リーディングがかなり鍛えられますよ〜

སུམ་ཅུ་པའི་སྙིང་པོ་ལེགས་བཤད་ལྗོན་པའི་དབང་པོ།
★基本的なチベット語のルールや、後置字に対応した助辞の付け方などが詩の形式にまとめられたもの。これを暗記してしまえば、辞書の最後についているような連声の対応表を見なくても自分で正確に書くことができる◎
私は最近、3ヶ月かけて全部覚えました!べんり〜

【スキマ時間にやっていること】

■YouTube観たり聞き流したり
Voice Of America Tibetan
Tibet TV
iSpeak Tibetan

■ラジオ・ポッドキャスト・テレビ番組
アムド・チベット語ニュース
Children's stories in Tibetan
・アムド現地のラジオやテレビ番組

■シャドウイング
・テキストに音声データが付いているものもあるので、それを使ってシャドウイング
■チベット人の友人とチャットやボイスメッセージでコミュニケーション

【リーディング・翻訳系】

Language Pathways 2- A tibetan & English Reader
・寓話や仏教説話など、短い読みものがまとまっていて、訳しやすい。noteでも二つ翻訳を公開しています(懐かしい)
གྲུ་གུ་རྡོག་རྡོག་མགོ་སྐོར་དུ་ཚུད་པ། トゥグ・ドードーをだます
བ་མོ་དང་བུ་མོ། 雌牛と娘

【研究者の方に師事】

チベット語研究者の方々へ私からお願いをしたり、お声がけいただくなどし、個人的にチベット文学短編小説の翻訳や古典的な文章(祝典の儀式について)の翻訳、仏教経典の勉強会に参加させていただきました。

研究者でもゼミ生でもない私に、個人的にたくさんご教示いただいて本当に感謝の気持ちでいっぱいです!ありがとうございます。今はフリーランスライターで割と時間が自由に使えるので、また何か翻訳などお手伝いさせていただけることがありましたら、お声かけください(突然の自己アピール)。

まとめ

書き忘れているものもありそうですが、だいたいこんな感じです。
日本語で書かれているチベット語の教科書が少ないので、海外で出版されたものにどんどん手を広げていきました。

チベット語教科書の収集自体が好きなので、ただ買って勉強していないものもあります。

あと、私は教科書を順番に、1ページずつ丁寧に……と進めていくタイプではありません。一番最初に勉強した『ニューエクスプレス・チベット語』はさすがに最初から順に進めましたが、その後は気分次第でいろいろな本のページをめくりながら、つまみ食いでやっていくスタイルに今はなっています。

もちろん、教科書を全部勉強するのが好きな人もいると思います。自分に合ったやり方で取り組むのが一番ですね。

それぞれの教科書をやってみた感想など、また書いてみたいと思います。

ありがとうございました◎
ཐུགས་རྗེ་ཆེ།

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