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僕が今思う豊かさのはなし

こんにちは。Pelikanです。

より豊かな人生を送りたい。そう思っています。
では僕にとっての豊かさとはなんなんでしょうか。

欲しい時計やクルマもあるし、食べたいものもあるし、アメリカに来てしまって日本に家がないので帰ったら欲しいな、というような物質的な欲求があることは否定しません。

でも僕にとっての一番は出来るだけたくさんの贅沢な時間を過ごすことです。

贅沢な時間とはなにか。

例えば贅沢な読書の時間があります。それはただ本を読むということではなく、読んだことによる報酬や成果を求めていない読書です。僕は小説を読む時に多いのですが、ただ本を読みたい、物語の世界を味わいたいと思ってのんびりする読書です。

仕事や自分の成長に役に立つことを期待してビジネス書を読んだり、うんちくや教養を身につけなきゃと思って古典作品を読んだり、またSNSの発信コンテンツとしてたくさんの本を読んだり、そういうものももちろん立派な読書ですし、僕もやります。

でも同じ読書でも、報酬や成果を求めてする読書の時間は僕にはどうしても少しゆとりのない時間に感じます。

勉強にも同じように贅沢な勉強があります。日本にいたとき、仕事が終わったあと数学を勉強していた時期がありました。別に内容は仕事には一切関係ないですし、理解してもなんの試験もなく資格にもなりません。ただ興味があってやってみただけの勉強です。

その時間が僕は大好きでした。それは仕事のために、生きていくのに何かの役に立つだろうと思ってやる勉強の時間とは違って、なんだかとても贅沢な過ごし方だと感じていました。

サラリーマンが1日の多くの時間を割いている仕事、ビジネスの世界は無駄なことをすることに否定的です。そこには明確な目標、それを達成する戦略・計画があり、できるだけコスト・時間をかけずに達成することがよしとされています。それは資本主義の世界で勝ち残るのに必要なものだと理解していますし、現代の大きな価値観のひとつだと感じています。

でもビジネスの世界から一歩外れたなら、無駄なことこそが豊かさなのではないかと思うのです。いや、正確には無駄かどうか、何かの役に立つかどうかなんて考えずにただ夢中で取組むことが豊かさなのではないでしょうか。

僕には普段どうしてもビジネスマインドが邪魔をすることがあります。仕事を終わらせてせっかく確保した勉強や読書の時間も、仕事やキャリア、資格など報酬や成果がみえそうなトピックに割いてしまいがちです。

そういうことではなく、ただただ読みたい本を読む、興味があることを勉強する、そういう時間を出来るだけ多く持ちたいのです。それが僕にとっての贅沢、豊かな時間で、ビジネスマインドで過ごす仕事の時間とは対極にあるものです。

ビジネスにおける成功によって金銭的な意味で裕福になると思いますが、ビジネスの成功者の実践の多くは生活の大半をビジネスマインドで過ごしているように見え、それが僕にはあまり豊かそうには映りません(仕事のための時間の過ごし方としてはとても参考にしています)。仕事と生活の境界が曖昧であったり、あるいはオンオフがはっきりしている人もいるものの、それでも仕事の時間と生活の時間で同じビジネスマインドの人間がそこにいるように感じるのです。

僕は仕事の時間では成果を出したい、より優秀でありたいと思っている人間です。だから仕事のための勉強や努力はします。ただ、ビジネスマインドから解放された、仕事の時の自分とは別の人間としての時間をもっとゆったりと持てるようになりたい。やったことの効率、成果、それに対する報酬、自身の成長、周りからの承認、そういったものを全て忘れて、ただ気ままに本を読んだり、好きなことを学んだり、何かを創ったり、家族とのんびりしたり、美味しいものを食べたり、体を労ったり、目的もなく旅をしたり。そしてたっぷりと眠る。そういう時間、日々を出来るだけたくさん持ちたい、それが僕にとっての「豊かな人生を送る」ということです。

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