#0 航空券の予約を姓名逆にしていたことが発覚したフライトの前夜、生きている心地がしませんでした。

航空券とパスポートの名前が1文字でも違うと飛行機に乗れないらしいです。

しかし、私はどうやらfirst name とlast name を逆に記入して航空券を予約してしまったらしく。

1文字どころか全文字違う航空券を買っていました。それに気がついたのはフライトの前夜。

本日はそんな、絶望から始まった旅行、第0章をお届けします。今、同じような状況でこの記事に辿り着いた人はまず結果をご覧ください。

長い文章を読みたくない人はまとめへ。

1.なぜかできないオンラインチェックイン

9:30成田発のフライトを予定していました。自宅から空港まで公共交通機関で3時間ほどかかります。もしもの時のことを考えて、空港泊をすることにしました。

運悪く、その日は結構な雨が降っていて、ギリギリ終電の一本前に乗車。3つの路線を乗り継ぐことに。

最近は空港に行かずとも、オンラインチェックインで航空券を取得することができると知り、電車のなかでやることに。

必要なのは予約番号とLast name(名字)だけ。

実は家を出る直前に一度チャレンジしていましたが、その時はなぜかできませんでした。

あの時はバタバタしてたから何かを間違えていたのだろう。

そう思って予約番号と姓を打ち込んでチェックインを試みました。

できない。

そんな者は予約していないと出ます。

おかしい。予約メールは届いている。アプリにもしっかり予約が表示されている。予約していないだなんて、そんなはずはない。

もう一度試す。

しかし、何度やっても予約はされていない、と出ます。確かに打ち込んでいる内容はあっているのに。

なんでなんでなんでなんで

頭の中でぐるぐる色々な要因を考えました。

・私が予約番号だと思っている番号がそもそも予約番号ではない
・海外の航空会社で翻訳されたページからチェックインをしようとしているせいでうまくいかない
・システムエラー

などなど...

このサイトのプログラミングはどうなっているんだ!!と思ってみるところまでしました...が、現状は変わらず。

これは海外の航空会社だからなのか???ということしか考えることができなくなり、

◯◯航空_チェックイン_できない

で検索してみるものの、有力なサイトは見つからず...


2.もしかして、姓名が逆?

何度確認して何度打ち込んでもかわらない現状。ここで一度、姓を打ち込むところに、名を入れてみることにしました。

どうせ無理だろう。と

姓のところに名を、

え...次の画面に切り替わった...
もしかして、姓と名が、逆になっている!?!?!?

予約した時のこと思い出してみます。どうしても間違えた記憶がありません。何せ大きな金額だったので、しっかり確認をしていたつもりでした。

でも、実際に次の画面に進んでしまったのです。

これはなんだかヤバイのでは...と察知しました。

今、私が頼れるのはこの手に持っているスマホだけ。ほんとうに、情けない。

飛行機_予約_姓名逆

検索。すると、恐ろしい記事が。

搭乗券とパスポートの名前が1文字でも一致していないと搭乗ができない。らしい...

もしかして、私、やらかした?どうにかなるもの?いや、絶対姓名逆にしたなんてそんなミスする?これはチケット取り直しってこと?????

いろんな言葉が頭をよぎります。

そして結局スマホに頼るしかなく、

◯◯航空_姓名逆
フライト予約_名前ミス_乗れない
搭乗券_名前_変更

などなど、ひたすらネットサーフィン、サーフィン、サーフィン。

湘南のサーファーもびっくりするくらい波に乗りまくったわけです。

姓名逆について言及している記事は、全て読んだ自信があります。本当に。

しかし、確実に搭乗できる情報は得られませんでした。

・姓名逆でもそのままカウンターでチェックインして大丈夫だった人
・手数料を払って名前を変更してもらった人
・家族全員フライトがキャンセルになった人
などなど...

今、私が知りたいのは可能性じゃなくて、確証なんだけどなああああ、と心臓のバクバクは止まらないままです。

3.本当に私は間違えたのだろうか。

ここまできても、予約時に間違えたことを認めたくない私。

今回のフライトは、自分で航空会社から直接予約をしたわけではありません。いわゆる、代理店を通してフライトを取ってしまっていました。なので、私の情報は全て、代理店を通して航空会社に送られていたのです。その代理店が間違えたのではないか、と思っていました。

なぜそんなに間違えていない自信があったのか、はわかりませんが、とにかく自信はあったわけです。

でも、万が一のことを考えて、自分が予約を間違えたかどうか確かめることにしました。

決済直前まで適当なフライトの手続きをして、名前の表記のされ方を確認する、という方法を取ったのですが、

お見事!私の予約しているものと逆の表記が!!!!!!!!!

私がまちがえたんだーーーーーーーーーーーーー

そう。私が間違えていたようです。本当にすみません。全て私のせいでした。

そうと分かったら確実に搭乗できる方法は一つ!姓名逆を、正しい表記にしてもらう!そして私は、代理店を通して予約したため、変更も代理店を通して行う!代理店に電話だ!!

というところまでが電車の中23:30過ぎまでの話。フライトまで10時間。

4.代理店に電話がしたい


電車の中では流石に電話できないので、電話の流れだけ調べることにしました。

どうやらこちらの代理店、本社はオランダにあるらしく、お問い合わせは全て英語らしい。英語は話せないし、焦って脳みそが働かない気がしたので、日本語の文章を考えてGoogle翻訳にかけることに。

文章を打つ手は震えている。もしこのまま飛行機に乗れなかったら!?

その時の文章がこちら↓なんて必死な。

"私はパリ行きのフライトを予約しました。
オンラインチェックインをしようとしたらできませんでした。姓ではなく名を入れたらチェックインできました。
これは姓と名が逆になっているということでしょうか。

予約をするときに姓名を逆にしてしまったかもしれません。
どうか修正をお願いしたいです。"

そんなこんなしていると、重いスーツケースのせいで予定の時間内で乗り換えができず、しばらく電車を待つことに。そわそわして落ち着いていられない私は、電話をかけることにしました。

するとどうでしょう。

お使いの電話ではお繋ぎできません。

の一点張り。国際電話には対応していないという。

かすかに見えた希望の光が再び消されました。世界はこんなにも厳しいものか!!!さあ今度はどうしよう。電車が来ました。私は進み続けるしかありません!!!!!!!

4.こんなにも生きた心地がしない夜が存在して良いのだろうか。

なんとか空港の駅に着きました。どうしようどうしようという焦りでどっと疲れています。途方に暮れるってこういうことなのか。と途方に暮れ、なんだかお腹がすいたような気がしました。

アルフォート、食べよう。

夜の空港は同じように空港泊をする人がチラホラ。電車に乗っている間中調べていたせいで、気がつけば充電はほぼなくなっています。充電スポットでどうしようどうしようと再びネットサーフィン。同じ記事を何度読んだでしょうか。

どうすることもできないのに、何もしないこともできず、かからない電話番号に電話をかけ、参考にならない記事を何度も読む。不意に体が熱くなって、急に血の気が引く感覚を覚えました。くらっとめまいまで。

血糖値が急に上がったからなのか、眠いからなのか、いや、間違いなくこの状況が原因です。

「血の気が引く」の例えにぴったりだ。「顔面蒼白」でも良い。

そんなことを考えながら立っているのもしんどくて、近くのイスに体を預けました。

この状況を抱えているのがしんどい。時刻は既に1時を回っていました。

5.人に話すと楽になるっていう話(余談)

人に話すと楽になるという話をよく聞きますが、これは本当です。右にも左にも上にも下にも行けなくなった私は、どうしようもなくなって友達に連絡をしました。とんだ真夜中に連絡が返ってきたこと、何よりの精神安定剤でした。ありがとう。

そうしている間に2時になりました。

6.ダメもとでチェックインを試みる

寝るに寝られない私は再びチェックインを試みました。もちろん姓の欄に名を入れて。

するとどうでしょうか。次のステップにどんどん進み、パスポートの情報を入れ(こっちは姓名正しく)座席を選ぶところまで行きました。

あれ、チェックインできた????

なんと、搭乗券を入手することに成功したのです。表記は相変わらず姓名逆ですが...

ここまできたら、あとはイチカバチカ。この搭乗券とパスポートを見せた時、姓名逆になっていると気がつかれなければ搭乗できます!

大きな賭けに出ることになった私は、結局一睡もできませんでした。いかにパスポートを見せずに搭乗にたどり着けるのかを調べ続けたのです。

どうやらパスポートと搭乗券を主に確認されるのは、①チェックインのとき、または預け荷物を預ける時らしいです。出国審査は、自動ゲートがあったり、搭乗の際は搭乗券だけだったり、意外とセットでじっくり見比べられることはないようでした。

手荷物を預けるところが山場、本当にパリまでの道のりは遠いです。

7.第一関門にして最難関、カウンターで荷物を預ける

そわそわして落ち着かない私は、空港中を歩き回り、疲れて座り込み、まだかまだかと預け荷物の手続きが始まるのを待っていました。

列に並ぶと、わかりやすく脈が速くなります。

多分犯罪をする人って、こういう気持ちになるんだろうなと考えながら、絶対に犯罪だけは犯さないと改めて思いました。

どんどん近づく私の番。速くこの時間が過ぎて欲しい。お姉さん、お願い早く早くと心の中で唱えていました。何かを確認されるたびに泣きたい気持ちになって、本当に地獄を見ているようでした。

直行便ではなく、二つの航空会社を乗り継ぐため、トランジットで荷物をどうするかなど、確認事項が多くありました。その度に、もしかしてバレた?と心臓が止まるかと思いました。2度とこんな思いはしたくないですね。

そんなこんなで手続きが終わり...

なんと!第一関門突破!!!!!!!!!!!!バンザーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!

少し肩の荷がおりました。

多分これで飛行機に乗れる!旅の始まりからこんなで大丈夫かという話ですが、どうかどうかパリにつけますように。

8.保安検査で引っかかる(余談)

第一関門を突破できた私は、当日の朝に空港に来てくれた父とお別れをし、保安検査に向かいました。

荷物は何度も確認して、液体物、刃物など、完璧のはずでしたが、

ハサミ入ってませんか?

と指摘されました。いやそんなはずは...と鞄をゴソゴソすると、

ガッツリ入っていました、裁ち鋏!入ってるどころか、ちゃんと、入っていました。

小学生の頃から使ってたハサミだったのですごく悔しかったですが、その時は保安検査を受けていることに感動も感動で、差し出しました。今までありがとう。

9.結果:私は空を飛べ...


そんなこんなで搭乗前にセブンのおにぎりを食べ(昆布が好き)空を飛ぶことができました!!よかった!!!!

10.まとめ

<私の場合>
予約時に姓名逆にしてしまったことが発覚
→変更を試みるも代理店に連絡ができない
→オンラインでチェックインに成功し搭乗券を入手(姓名は逆のまま)
→預け荷物手続き:問題なく突破
→保安検査:特に確認されず
→出国審査:顔認証システムで突破(搭乗券の確認はされず)
→搭乗時:問題なく突破
→姓名逆を指摘されることなくフライト成功!!

<姓名逆で予約してしまった時の対処法>
【航空会社に直接予約した場合】
・航空会社に連絡をして変更をしてもらう
→手数料がかかる場合もあるが大体は大丈夫

【代理店を通して予約をした場合】
・代理店を通して航空会社に連絡をしてもらう
→手数料がかかる場合、時間を必要とする場合、繋がらない場合などのリスクがある。

以上の対処法を取るのが1番確実に搭乗する方法かと思います。

搭乗できるまで生きた心地がしないほど絶望していましたが、チェックインをして、搭乗券をゲットしていれば、姓名逆でも大丈夫だと思います。(変更できる余裕があるなら、した方がいいです!万が一のこともあるので!)

今回は運良く搭乗券をゲットできたので良かったですが、搭乗券がゲットできない場合もあります。その場合はまた賭けに出ることに...そのお話は次か、次の記事で...

経験から、時間が限られている中、たくさんの人を相手にしなくてはいけない状況で、CAさんもいちいち気にしていられないのかなと思いました。本当に忙しそうなので。姓名逆は誤魔化せるけれど、スペルミスなどはどうなのかわかりません。

何よりも!!!予約する時は、ちゃんと確認しなきゃいけないです!!!!当たり前だけどすっっっっごく大切だと学びました!!!!!

側からみたらそのくらい大丈夫だよ大袈裟だよ〜と思われるかもしれませんが、当事者としてはほんとーーーうにとんでも大事件でした。大反省。

First nameは下の名前
Last name は苗字

完。


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