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◯◯の漢字は、どんな感じ?

この間、カフェで小耳に挟んだ話し。

年配者たちが集まって、カフェ休憩をしている隣の席に座っていると、そのグループの1人か、何名かが某歌手のお爺さんと同級生だったようだ。その孫の歌手について話していた。その歌手が、自分のお爺さんを思い歌った大ヒット曲のタイトルがおかしいと言っている。

「あの歌のタイトルの◯◯は、本当は違うはずだ。◯◯農家ではなく、カボスを主に作っていたから、あの大ヒットした歌のタイトルは『カボス』でないといけない」
「でもタイトルが、『カボス』ではヒットしなかったやろうなあ」

確かに、「◯◯」というタイトルなら、純文学のタイトルにもなったし、そのタイトルだからこそ売れたと思うし、作家伊集院静が、夏目雅子とラウンジに行って、ホステスから「◯◯の漢字って書ける?」と言われて、伊集院静がスラスラと◯◯の漢字を書いたのを見て惚れたと聞いて、私は必死に◯◯の漢字を覚えた事があった。

またラウンジで「カボス」を漢字で書いてとはならないだろう。

「亡くなったお爺さんの事を思って作りました。曲はカボスです」

「ねえねえ、カボスって漢字知っている?」
綺麗なホステスが訊ねる。胸ポケットから、漆を塗った高級万年筆を麻のジャケットの内ポケットから取り出し、紙を用意させスラスラと『香母酢』と書いても、「なーんや、そんな漢字やったんやー」で終わっていただろうなあ。

吉本新喜劇の女優がいてても、一目惚れしなかったろう。

ホステスが訊ねる。野菜?の名前の漢字。
『玉葱』
これも違う。こんな漢字を書いても誰も惚れないだろう。

『赤茄子』
「でも他にも『珊瑚樹茄子』、『唐柿』、『小金瓜』、『蕃茄』って書くんよね?」
嫌味な鼻につきそうな気がする。

やっぱり◯◯でないと、ダメなんでしょうね。

珊瑚樹茄子」「唐柿」「小金瓜」「蕃茄

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