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【 Vo.そうまの曲解説03】その朝は一度だけ

ごあいさつ

こんにちは、ボーカルのそうまです。
しばらく更新をお休みしていました。その間に準備を進めて、2019年1月14日のライブからデモCDの手売り販売を開始することができました!
CDについての詳しい情報は<Webサイト>をご覧ください。

「Vo.そうまの曲解説」第3回になります。
今のところPEKEの活動は数か月に一度のライブ活動が主軸になっています。
2019年1月現在、1枚のデモCDを公表しておりますが、歌詞や曲についての詳細な解説などはHP・SNS等では行っておりませんでした。
せっかくだから、僕たちがライブで演奏している曲についてもっと興味を持って欲しいと思い、ここで曲や歌詞の解説をします。
興味を持っていただいたら、是非ライブに足を運んでいただければと思います。

曲が作られたきっかけ

第3回でご紹介するのは「その朝は一度だけ」という曲です。
----------音源はCDに収録しております----------
YoutubeでCDのダイジェスト版が聴けます!
https://youtu.be/gTs2esfVjUk (Youtubeが開きます)
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2018年7月からライブ活動をお休みして作った曲の1つです。
同年5月ごろ、ベースの小崎くんが送ってくれた「早朝の海辺のイメージ」というフレーズ案から着想を得ました。フレーズ案を初めて聴いた仕事帰りの電車で、構成とメロディがほぼ完成した曲になります。
思いついたメロディを忘れないように。満員の車内でボイスメモは人目が気になるので、スマホのテキストメモに音階とコードを書き出し、帰宅してすぐにハミングで弾き語りを録音しました。
こちら ]からフレーズ案のmp3ファイルをDLできます

朝の散歩から曲のイメージが生まれた

さて、歌詞の解説にうつります。
※歌詞はこのページの下の方にあります

僕は学生時代より、なんだか海辺の民宿に縁があります。「音楽サークルの強化合宿なのにロケーションが海の近く」という謎の傾向があり、夏でも冬でも海を見る機会がありました。

いつのことだったでしょうか。

普段あまり早起きの得意でない僕ですが、慣れない枕のせいか、外泊中はやたらと早くに目が覚めてしまいます。
朝食までは時間があるし、そんな朝は決まって散歩に出かけました。玄関に散らばったサンダルのひとつを引きずって、浜辺へ続く道を進みます。
民宿が立ち並ぶ路地では、雀の鳴き声と自動販売機の低い駆動音が横切り、その奥からサラサラと海の音が聞こえてきました。
冷えた空気に感覚を澄ませると、路地の途切れた先に開けた空間が拡がっていることがわかります。

浜辺に面する道路まで出ると、さっきまでの路地とはうって変わって、犬と散歩をする老人の気配や海鳥の鳴き声、遠くでランニングをする近所の運動部員の掛け声が聞こえてきました。
それらがはてのない海上へと吸い込まれていく様を見て、「今ここには犬と老人と海鳥と運動部の少年たちと自分と、海があるだけだ。なんてシンプルなんだろう」と感じました。
繁雑な日々から抜け出した解放感からか「日が昇り変化していく目の前の風景のように、自分とその他すべてのものごとが経過していくだろう時間」気づけばそんなことを考えていました。

朝の海辺で感じた感覚。これからの自分がいて、同じように回りの人や物にもこれからがあって、きっと同じ朝は来ないだろうことが切なくて少し愛おしく思えたこと。
海から都内に帰れば、また目の前の生活を捌いていく日常に戻ってしまう僕ですが、フレーズ案を聴いたときに、そんな気持ちを曲に乗せたいと思ったのです。

歌詞

その朝は一度だけ
曲: そうま / 詞: そうま

AM7     F#m7add9

AM7     F#m7add9
朝の冷えた風が砂浜を通って
AM7     F#m7add9
寝間着で立つ少女の横顔をかすめる
AM7     F#m7add9
遠くで響いた海鳥のあいさつ
AM7     F#m7add9
寝起きだった頭はやけに冴えてしまって

D E A F#m       D  E  A
始発列車を見送ったら 忘れないように
D E F#m         D E F#m Gadd9
朝は過ぎていつの間にか 時は人を連れて
D E F#m B          D E
この風景は消えてしまうだろう少女は思った

Gadd9  Gadd9/F#
Gadd9  Gadd9/F#
AM7 F#m7add9

D E F#m         D E F#m Gadd9
朝は過ぎていつの日にか 月が潮をつれて
D E F#m B       D E A F#m
この風景を忘れないように焼き付けていよう
D E E#dim Fm#      D E A  
最終列車が近づいたら 思い出すように

#音楽 #バンド #歌詞

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