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明太ラー油卵かけご飯


私は今、すやすやと眠る猫の隣で泣きながらかねふく明太パークで買った明太ラー油を卵かけご飯と一緒に食べている。美味しい。すごい勢いで無くなるから次はたくさん買わないと。

なんで泣いているのかは自分でも分からない、同級生が社会に出て働いているなか私だけ家にいる優越感なのか劣等感なのか、猫の寝顔をみて幸せだからなのか、それとも明太ラー油卵かけご飯が美味しいからなのか。

多分全部当てはまる。だけど結局1番は私だけ家にいる劣等感なんだと思う。とりあえず涙が止まらない。

私は基本ポジティブな人間で嫌なことは直ぐに忘れるようにしている。だけど急に泣くこともあるし、トラウマにはかなり弱い。3歳の時の小さな出来事だってトラウマとしてまだ残っている。かなり深く考えすぎてしまうとてもめんどくさい性格だ。高三の時急に禿げたりもした。多分これは知らないうちに抱えていたストレスが原因。どうにかしたいけどどうにも出来ないから自分のペースで自分を傷つけないように頑張っている。

就活をしなきゃなのは痛いほど分かっているけどどうしても重い腰が上がらない。今のままでいいや、なんて思っている訳では無い。今の結果はこんなだが、去年の就活はかなり頑張っていたと思う。1日に4件(オンライン1と対面3)就活の予定が入っていたこともあった。ある瞬間に急に空気が抜けただけで、それまでは頑張ってたよね私。

最近は母親が起きている時間には帰らないようにしている。私の将来を心配した母親が不安を煽るようにしつこく色々言ってくるからだ。正直全部正論だから何も言えない。家であってしまっても直ぐに部屋に篭もるようにしている。

母親と私は180°違う。母親は美人で明るくて友達が多くて優しくてしっかりしてて真面目で料理も上手くて責任感があって、「こどもちゃれんじの漫画の主人公ですか?」って感じ。娘の私でも憧れる。母親の家系はみんな賢くてしっかりしてて、親戚だってみんなかなり賢い。スポーツも出来る。そして優しい。顔もいい。完璧だ。私だってそっちの血、もう少し欲しかった。優柔不断なところ以外は全部父親の血。ありがたいのは父親は話さなくても私のことを分かってくれるところ。「ごめんな、あいつ俺に似てるからな」と逆に父親が母親に謝っている時もある。

だから母親には多分私のことは分からないし、分かって欲しいけど無能な娘だって思われるのが嫌で何も言えない。

ごめんなさい。仲良いし大好きだけどショック受けて欲しくないから会いたくない。ちょっと1人にしておいて欲しい。

この明太ラー油を作った人も、卵を作った人も、ラベルを貼った人もそれら全てを売ってる人もみんなみんな働いているのに。

怖い。私はその1部にも何にもなれない。







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