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パートナーシップを磨く

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テクノロジーが進化し、世の中のトレンドが次々と変化してく時代。個人と個人、個人と組織、組織と組織、国家と国家、あらゆる次元にパートナーシップが充満することで、創り出せる結果が左右… もっと読む
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2019年3月の記事一覧

親子のパートナーシップ5:子の成長は「増える」こと。じゃあ、親の成長は?

 連投157日目。親子のパートナーシップ第5弾。  これから子どもが経験するであろう勉強、スポーツ、恋愛、人付き合い、入試、就職、結婚等を、親はすでに経験していたりしますね。  その経験してきたことを参考にしながら、子どもがより幸せで楽しく生きられるように、教えてあげたり、アドバイスをしてあげたりするでしょう。  子どもにとっては、新しい知識を得たり、経験をしたりして、「増える」ことが成長ですよね。  じゃあ、親にとっての成長って何なんでしょう?  はっきり言って、いつ

本当はブレーキを外すだけでいい

 連投167日目。  「人は成長・進化する力を持っている」  相手がなかなか前進せずにいる、成長・変化をせずにいるように見えると、ついついやる気を出そうとしたり、一歩踏み出す勇気をもてるように承認して促したりしたくなりますよね。 ・君ならできるって信じているからね! ・これをキャリアアップのチャンスにしていこう! ・ここまでしっかりやって来れているから、引き続き頑張って!  不安や弱音や迷いを口にしていたら、なにかドライブをかけるような関わりがいるように感じますよね。

パートナーの不安をかき消そうとしない

 連投166日目。  なにか新しいことをやる時、あるいは一度失敗したことをやる時には、不安はつきものですよね。  それをかき消そうとしても、そうそうかき消せるものでもありません。  「そんなに不安がらなくても大丈夫だよ」  そんなことを100万回言われても、湧いてくるものは湧いてくるし、むしろそういうアドバイスを重ねられると、場合によっては「何がわかるのよ!」イラっとしたり、「何もわかってないな…」とがっかりしたりするでしょう。  これはあくまでもわたしの経験に過ぎ

挑戦(チャレンジ)できるパートナーとして

 連投165日目。  先日、パートナーシップについて参加者と探究するワークショップを行いました。その場面を振り返りながら、湧いて来たのは、自分が何か新しいことにチャレンジする時に、どんなパートナーがいると心強いのか?ということでした。  チャレンジって、自分にとっては未知の領域に踏み込むことや、未経験の仕事を引き受けることを言いますよね。  そして、赤ちゃんって、基本的にありとあらゆることがチャレンジな訳ですよね。  これまでは、へその緒でこなしてきた呼吸も栄養の摂取も

その点検・確認は、誰のため?

 連投164日目。  新入社員や異動で初めての仕事を任される人は、わからないことが多々あるでしょう。  その段階では、手取り足取りの指導やフォローが有効ですが、ある程度の基本的な仕事ができるようになってきたら、一人前の相手として扱うことが必要です。  ところが、そこの切り替えができないままの指導者は少なくありません。 ・明日の会議の準備はできてる? ・報告書は完成した? ・Aさんに連絡してくれた?  まぁ、これを子どもの頃にやられ続けると、親が臨むのとは真逆の子ども

「仕返し」を連想しなくていい関係へ

 連投163日目。  一緒に働くパートナーや、チームスポーツで一緒に練習を重ねるパートナーに対しては、一緒に創りたい結果に向けて、心をひとつにしていきたいところですね。  その上で、パートナーにフィードバックしたいことがある時に、次のようなことを思うこと、ありますでしょうか?  「相手にとって耳が痛いことを言うと、自分も言い返されるんじゃないか…」  まず、こう連想する時点で、残念ながらパートナーシップがない状態ですよね…。  でも、こちらがフィードバックしたことと

親子のパートナーシップ10:ガードをおろせる安心感

 連投162日目。親子のパートナーシップ第10弾。  家族という単位が、安心で安全にコミュニケーションできる空間であることは、しあわせの条件のひとつです。  わたしたちは、家の外にでれば、会社員や学生という立場で人と付き合いますが、どうしても他人との比較や評価にさらされています。実際に、誰かから批判的なことを言われるということがなかったとしても、わたしたちが意識の中で「こんなんじゃダメだ〜」と自分を誰かと比較したり評価したりしていたりするでしょう。  家の外では、どうし

親子のパートナーシップ9:人の気持ちがわかる大人に

 連投161日目。親子のパートナーシップ第9弾。  人の気持ちをわかろうとする優しい子どもに育ってほしい。  まぁ、基本的には多くの親御さんがそう望んでおられることと思います。  相手の気持ちを理解しようとするのは簡単じゃありませんよね。別に、大人になったからって、わかるようになるわけじゃありませんしね。  で、子どもが人の気持ちも考えずに、自分勝手なことをしているように見えると、ついつい次のように言ってしまうことがあるでしょう。  「ちょっとは、人の気持ちも考えな

親子のパートナーシップ8:いら立ちを戸惑いとして受け取る

 連投160日目。親子のパートナーシップ第8弾。  昨日は「戸惑いをいら立ちで表現していませんか?」という切り口でパートナーシップについて探究しましたが、今日はその逆バージョン。  結論から先に言うと、「子どもがいら立っているとき、そこに戸惑いがあるかも?」と受け取ってみるということです。 「ちゃんとできると思ったのに、失敗した」 「ちゃんと準備したと思ったのに、忘れた」  そんな時に、追い打ちをかけるように、お父さんやお母さんから「もう!何してるの!」と言われたり、

親子のパートナーシップ7:戸惑いをいら立ちで表現してませんか?

 連投159日目。親子のパートナーシップ第7弾。  親子シリーズで書いて7日目ですが、つくづく上司と部下にも当てはまるなぁと実感しています。  とにかく、自分の部下や子どもには、思う通りに成長してほしいし、思う通りに行動してほしいという思いを持ちますよね。その思いがあるからこそ、思い通りじゃないことで戸惑うことが起きがちです。  実は、この戸惑いこそ、何かとことをややこしくする要素のひとつであることに、多くの人は気づいていません。 ・お茶は自分でいれようとしてこぼした

親子のパートナーシップ6:つい口出ししたくなる衝動

 連投158日目。親子のパートナーシップ第6弾。  パートナーが欲しいアシストをするのは、パートナーシップのひとつです。  親が子どもがやりたいことをできるように、会費を払ったり、道具を購入したり、練習場に連れて行ったりするのは、まさにアシストそのものですね。  そして、子どもが、懸命に練習している姿、翌日の試合に向けて道具を準備している姿、逆に試合に勝って喜んでいる姿など、子どもがイキイキしている様子を目の当たりにして、親としての喜びも感じていることと思います。  

親子のパートナーシップ4:「してあげる」「してもらう」の探究

 連投156日目。親子のパートナーシップ第4弾。  今日は、娘の卒業式でした。  身長は40センチも伸び、体重は倍になり、あっという間に大きくなった感じです。大きかったランドセルも、小さくなってしまいました。  で、娘から手紙をもらったのですが、「◯◯してくれてありがとう」というメッセージがいくつもあって思ったんですよね。  特に、こちらは「してあげている」というつもりはまったくないんですよね。  娘がやりたいことを、やれるようにすることが、自分にとっても“甲斐”が

親子のパートナーシップ3:勉強を教えている時のいら立ちの正体

 連投155日目。親子のパートナーシップ第3弾。  小学校の勉強って、実は、結構教えるのが難しいんですよね。  例えば、足し算や引き算は、なんとなく教えることができますが、小学校6年生にもなると鶴亀算が出てきますが、大人である自分は解き方はわかるけれども、それを解く順序や押さえるポイントなどをうまく表現できないこともしばしば(笑)  そうすると、自分の伝え方で伝わらないとイライラするんですよね。  「なんで、わかんないの?」って。  でも、これって、「わからない子ども

親子のパートナーシップ2:「相手を思いやる」ということ

 連投154日目。親子のパートナーシップ第2弾。  子どもには、自分のことを優先して相手のことはおかまいなし!という子どもではなく、相手に思いやりが持てる子どもになってもらいたいですよね。  「思いやり」ってパートナーシップがあると自然と湧いてくるものです。  ところで、「思いやり」って何なんでしょう? ・帰りが遅くなるお母さんのために、洗濯物を取り入れて畳んでおく ・部活で疲れて帰ってくる娘のために、軽食を用意しておく ・点字ブロックを必要とする人のために、落ちてい