冥王星のはなし。(死後)

月の始めに書いた冥王星の話()ですが、あのあと、考え方にちょこちょこ変化があったので書こうと思います。

冥王星は生まれた世代の価値観のようなもの?と書きましたが、それは「生まれた世代の人々が持つ価値観」というよりも、「別の世代が感じるその世代の残したもの」というようなものなのではないか?と思いました。

たとえば現在の獅子座世代(65〜80歳のひとびと)に対して、関係のない人々が、「あ、この世代の人は尊厳、創造性、自己、個人が生き生きすること(獅子座の象徴)の大切さや困難さを思い知らせてくれるな」と感じる、というようなことです。

惑星にはそれぞれ、ある年齢になるとその惑星の星座の特徴が生き生き現れてくる、という設定があります。これを惑星の年齢域と言います。

月(0~7歳)
水星(8~14歳)
金星(15~25歳)
太陽(26~35歳)
火星(36~45歳)
木星(46~55歳)
土星(56~65歳)
天王星(66~75歳)
海王星(76~85歳)
冥王星(死後)

なので太陽の星座(いわゆる星占いの星座)だけみても、その人のある一時期の特徴を示しているだけだし、それも月〜金星の間をどう生きたかで全然変わってしまうので、多種多様になってきます。

で、冥王星は「死後」を象徴します。
死後、その個人の影響とはどのように現れるのか、というのが、生誕図に記されてる訳ですね。
たとえば、有名な著作を残した人の、その作品の現在の影響を見る場合は、その人の生誕図の冥王星と現在の星の配置の関係を見て、考えることもできます。
今日、「100分で名著」ていうNHKシリーズで吉本隆明というひとの「共同幻想」という本の解説を聞きました。本の内容は、「法律という物があって日本国家が成り立っているならば、それが生まれた根元(神話と大和朝廷の発生)を暴けば、それを批判する、という自由な視線を獲得できるんじゃないか」という、いまの日本に必要な話で興味深いなーと思ったところ、この方の生誕図の冥王星が蟹座で、ビックリしました。
今年は蟹座で二回新月があったり、真向かいの山羊座に星々が大集合してることから、蟹座への注目度が増しており、現在蟹座期。(ちなみに今夜は2回目の蟹座新月)そして蟹座の象徴は「共感性」で、蟹座と相性のいい魚座には現在、「幻想」の象徴である海王星がずっといたり、といういくつかの符号が一致した為です。
ベストタイミングな感じが、しました。

こんな感じで、本人がどう、ということではなしに、広い時間軸の中で見たとき、なんとなく蟹座の持つ印象を纏うことになってしまう、というのが冥王星の表すところなんだな、と思いました。

なのでこないだ書いた冥王星世代の老年期の話は、本人たちがそれぞれ満喫するよりも、後の世で語られる自分たちの像、のようなもの、という捉え方かな?と思います。

個人で感じる場合には「引力」で語られますが、どうしてか自分でもわからないけど拘ってること、と言う感じ(というのは前回も書いたけど)

切りがいいのでこの辺で!

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