冥王星のはなし

「老人の価値観で動く国—コロナ禍で見えた日本」
https://yomitai.jp/special/satokenichi/
こういう記事を読みました。

今、介護の勉強しているので、興味深く、納得させられました。
この方が書いている「高齢者を尊重するべき」という価値観は、介護の教科書内でも、かなり何度も何度も提示されます。
ただ、介護者自身の精神のメンテナンスについてもページ数を割いて書かれているし、教科書内で説かれる尊重のバランスが「高齢者」のみに偏っているということはないですが、これだけ何度も「高齢者の自尊心を絶対に傷つけないように」という事が書かれているということは、そういう態度の介護者が過去にたくさんいたとか、老人養護施設が「姥捨山」のように捉えられていた(そして実際そうだった)過去があったからなんだろうな、と思います。

これを読んでて冥王星について考えたので、いきなり占星術の話に飛びます。

個人が生まれた時に見るホロスコープの惑星の中には冥王星もあります。冥王星は公転周期が長いので、1つの星座(サイン)に大体13~20年滞在しています。つまり年が近い人同士はおなじ星座になります。
なので冥王星では、生まれた世代の価値観や、その世代がもたらす役割のようなものを見る、ということもできるわけです。

現在の高齢者(65歳〜80歳くらい)の人たちは冥王星が獅子座です。
獅子座は自己主張のサイン。自尊心を強く持つことは、生きるために必要な事です。自尊心がないと、困難に打ち勝つ事は難しいでしょう。戦時中、戦後直後の生まれの方々になるので、そのような力を鍛える環境に身を置かれる経験は、他の世代よりも圧倒的に多かったのかな、と想像します。
その力が、今までになく「老いても尊厳のある暮らし方」というあり方に強いこだわりを生んだのかなあ、と思ったりします。
その次の乙女座冥王星というのは、奉仕精神の強い星座なので、それもまた獅子座の手伝いをしてくれそうです。

私は冥王星が蠍座の生まれなのですが、冥王星が逆行を繰り返しながら次のサインに入る境目生まれなので、同世代に冥王星が天秤座の人がいます。同年生まれでも5月半ば〜8月下旬生まれの人は天秤座なんですね。
そう思うと確かに、誕生日がその辺の同級生で長いこと仲が良い人てあんまりいないなー、と気付きました。でも職場とかでは、後々まで付き合いやすい…印象です。

天秤座は他者の立場になる事、対等な関係への固執。風のサインなので「偏りが嫌い」です。
蠍座は、他者にギリギリまで同化して自分が変容する。支配、被支配という関係への固執。水のサインなので「とにかく繋がりたい」です。

世代の特徴なので、もちろんその人がそういう性格、みたいな事とは別の話ですが、そのサインのもつ象徴について、なんらかの形で個人が取り組む事になる、避けられない引力のような感じ、かなーと思います。
夫が同い年の冥王星天秤座なので、面白く、その違いを感じる時があります。無意識に信じている感覚、というような感じがします。

蠍座はそもそも支配星が冥王星なので、かなり引力が強そう。
生と死に関わること。あの世とこの世の境目的なこと。「終末医療」のあり方を強く見直す世代だとか、真に宗教に帰依する世代、だとか書かれてる本もあります。極端な偏りも、自分の心が許せばまあアリかな、ていうサインでもあるのでいずれにせよ、この世代が高齢者になる時は、長いこと続いた習慣とオサラバして、極端な変化を受け入れざるを得ない状況になるのかなあ、と予感します。お墓とか、お葬式とかもどんどん変わってるしなー。心許せる仲間とだけ集まるから、福祉系のイベントもどんどんマニアックになったりして。占いもあるかな。

続く射手座冥王星世代は25歳〜12歳の人たち。
射手座といえば「自由、学び、遊び」のサイン。今いる場所よりももっといい場所がある!と信じて成長することを良しとします。火のサインなので「もっともっと上へ!」ですね。この人たちが高齢者になった時は、高齢者向けの学校が充実してそうだなあ。旅行とかもバンバン行って(バーチャルか宇宙旅行)なんか充実してそう。イキイキ人生。
ちなみに獅子座も火のサインです。火の星座は、必ず水の次にきます。
ジメジメした水の星座特有のしがらみをぶった切ってくるような感じ、があります。水がないと火という命も生まれませんが。

そして今は山羊座の時代です。11歳〜の子供達ですね。
山羊座は「社会の枠組み、伝統、権力」のサイン。バラバラになっている個や集団をひとつにまとめ上げて、困難に耐えられる組織にすることを目指します。地の星座なので「安定したい」です。
この人たちが高齢者になった時は、たぶん、自分たちが高齢者になった時は社会で支えられるような仕組みをしっかり作る、ということを高齢になる前から既に取り組んでいそうなので、安定した老後を送れそうな感じがします。自己管理がしっかりした雰囲気。

んで、もうすぐやってくる水瓶座時代。
水瓶座は「より広い社会性」のサイン。風の「偏りが嫌い」を社会構築に持ち込むので、偏見のない、権力が集中しない、ひとりひとりを大切に、てことを目指す。情よりも論理性を大事にするので、機械的とも言われます。よりフラットに。
まだ影も形もないこの世代が高齢者になる頃には、もはや高齢者はアンドロイド化して、肉体が存在しないのかもしれない…

なんていうことを考えました。

冥王星だから、極端な現れ方をするんじゃないかな。個人は意識していないけど、他の世代にステレオタイプとして捉えられる像。今は獅子座世代の「俺様が一番」な部分がやはり気になるのかなーと。そんなことを考えました。そしてそれは来る水瓶座の時代と真っ向から勝負する強さがある…
自分の尊重が出来て、初めて他人の尊重ができる。もしかしたら自分の尊重が素直に出来ない事で、やたらと自己主張に走るのかもしれないな、なんてことも考えたり。

自分が老いて、より無意識になった時、そこに引っ張られないようにしたいけど、そんなもんは避けられないんだろうから、柔軟性を持っておきたいな。
たぶん2000字超えのこの文章も冥王星パワー!な感じがするので、「ひとりよがりにならない」を忘れないようにしたいです。難しいけども。



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