【イラスト解説!】今さら聞けない「ミャンマー軍事クーデターって何?」
2021年 2月 1日、ミャンマーでは国軍がクーデターを起こし、国の全権を掌握しました。
これに対して、市民はミャンマー国内の町という町で、さらには日本でも、必死の抗議運動をつづけています。
なぜミャンマー人たちは、そんなに必死なの?
ミャンマーの軍事政権って、そんなにヤバいの?
今さら聞けない「ミャンマー軍事クーデター」について、ぎゅっと5枚のイラストにまとめました!
私は今ミャンマーに住んでいます。
大通りからは毎日、デモのために集まった群衆の声や、エンドレスで流れる民主化運動のテーマソングが聞こえてきます。
国軍はすでに、弾圧の根拠になる法律を出しています(5人以上で集まってはいけない、など)。そして、これに違反したら「法的措置をとる」と発表しています。
過去に使った方法と、まったく同じやりかたです。
でも、ミャンマー人はあきらめていません。
「選挙で選ばれた政権(NLD)のいうことしか聞かない」と、一歩も引かず、集団でデモを続けています。私が一緒に働くスタッフも、毎日デモにでかけていきます。
公務員も「軍政のもとでは働かない」と、仕事をボイコット。銀行からも病院からも消防署からも、職員が消えました。そして3本指を空に築き上げて、デモ行進をしています。
希望に満ちた光景。民主化に続く道が、見える気がします。
・・・それでも過去に、こうした非暴力の民衆を、軍は凄惨なやり方で弾圧してきたのです。たくさんの人が逮捕され、傷を負い、亡くなりました。
歴史を繰り返さないためには、どうしても国外からの力が必要です。
今日本で、ミャンマー人がデモを続けています。コロナ禍に非常識だと批判され、頭を下げながら。その使命感は、ここにあるのです。
私も医療者なので、大勢で集まることによるコロナ感染リスクについては理解しています。それでも、どうか彼(女)らが声を上げる理由を理解して、応援してほしいです。
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このイラストは、日本の友達が寝る間を惜しんで描いてくれたものです。
私がFacebookでミャンマーの現状を発信しているのを見て、手伝います、と申し出てくれました。そして2時間に及ぶ私のまとまらないミャンマー解説を、簡潔にまとめ、丁寧にイラストにしてくれました。
彼女の優しさと行動力に、心から感謝します。
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